パーティ戦?1
1週間経ちましたね……
パーティ戦、ソラも参加するそのトーナメントは3位決定戦も含めると全16試合、16チームで行われる。因みに俺は腐毒の森深層でのレベリングをしながら視聴するのだが、イベント内での死亡はデスペナルティが無い為、グドラ達が好き放題に暴れまわって殆ど見る事に集中出来たりしていた。
「……凄いなこのチーム」
第三試合での魔術師達VSバランスの良いパーティは魔術師達が空中に浮かび上がった事で、一方的な戦いが繰り広げられていた。恐らく6人中1人が空に浮く魔法を。2人で防御、3人で攻撃といった具合でバランスの良いパーティの2人の魔術師の攻撃を物ともせず、一方的に終了した。
空……飛んでみたいとは思うが、現状にある程度満足できているし大量のSPを消費してまでやってみたい事ではない。
「次は……」
調教師VS剣士6人。
この調教師はソラ以外で唯一のソロパーティという謎の分類でパーティ本戦まで勝ち進んできているプレイヤーだ。【瞬光】にいるらしい調教師の戦い方は空からバジリスクを降らせただけで一切分からなかったので、何気に楽しみだったりする。
「ん?……【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ペネトレイト】
因みに、今レベリングしている腐毒の森深層は一番経験値稼ぎが出来るとはいえ従魔達との相性はそこまで良くない。一番の強敵であるポイズンワイバーンは群れで行動する上に空を飛んでくる為、従魔達の攻撃が届かない事も多いのだ。楓さんに見せた限りでは相手のレベルは大体150近く有り、俺の攻撃をしても落とす事ぐらいしか出来ないのだが……クラ達がいるのでそれで何とかなる。
「……って」
群れで来たポイズンワイバーンの群れに気を取られ、調教師の初手を見逃してしまったが……なんて言った?『モンスターボックス』といった様な言葉を調教師が発すると共に現れた、6体の魔物達。各々で目の前の剣士へとぶち当たりに行ったが、一瞬でウサギが斬り飛ばされた。俺も見たことがないウサギだが、見た感じではAGIがとても高そうだった。一瞬で斬り飛ばされたのは単純に相性が悪かったからだろう。
「回復薬のクールタイムは……あと少しか」
唯一気にしなくてはいけないMP残量に注意を払いながら、パーティ戦の続きを見ていく。見た感じでは調教師というのは支援魔法、回復魔法などで魔物を強化して戦う感じと見て良さそうだ。倒されたウサギの代わりとなる魔物を呼び出さない事を考えると何か有りそうだが……それは後で誰かに聞けばよいだろう。
「あ、レベル上がった」
レベルアップ分のSPを全てMPに振ってからMP回復薬を飲み、再び試合を観戦するが、それ以降は何も面白みのない、召喚師とそれ程差を感じられない戦いが続き、最終的に調教師の男が敗北していた。
「……思ったより普通だな」
因みに、クラン戦の結果は【瞬光】が1位、【迷宮に潜り隊】が2位、【PRECEDER】が3位という形で終わった。生存点の量が順位を決定づけたと言っても良いぐらいの僅差だったのだが、俺が死ななければ勝てた範囲とも言えてしまう。
まあそれもあって今ここにいるのだが……案の定個人キル数は2位、キル数などによってポイントを貰い、それで景品を入手する様な仕組みではあるが、クラン戦というだけありクラン順位によって貰えるポイントの方が大きく、目的の物を入手する事は出来なかった。
「あ、レベル上がった」
代わりに入手出来た物は消耗品であるMP回復薬。目的の物の次ぐらいに狙っていた精霊を強化するアクセサリーも入手できていない。
レベル150の敵なだけあり、効率よくレベルが上っていくのを体感しながら試合を見続けていく。……といっても連携の旨さはパーティを組んだことがほぼ無い俺にしてみれば全く分からないので、未知のスキルとかを見て驚くだけなのだが。
「ん?次ソラか」
第六試合、ソラVS【瞬光】……というよりもナオ。対戦表を一切見ず、その場その場での戦いしか見ていなかったのでこういった組み合わせになるとは思っていなかったが……どちらを応援するか。




