パーティ予選……??
ちょい短いですお許しを。
次話から掲示板で金土日も更新予定。
「あっ、チュラちゃん死んじゃった!?」
「……?」
メニューから見れるイベント映像で、ソラがいないブロックの試合を観戦していると、横から聞こえてきた楓さんの悲鳴に近い声。
「チュラちゃん?」
「うん。レンジくんは何見てんの?」
「俺はDの空飛んで斬り合ってる二人ですね」
「あー……って、ソラくんを応援しなくていいの!?」
「応援しなくても勝てそうですし良いかなーって思いまして」
「マザータランチュラ倒されてるよ?」
「は?」
楓さんの言葉を聞いて慌ててBブロックの映像を確認すると、確かにマザータランチュラがいなくなっていた。狼のマザー種らしき従魔は残っているがそれでも他にいるのは俺が倒してしまったハヤテ……だったか?とスクオロルの上位種らしき従魔、メテオベアだけだ。枠が一つ余っているのに使わないということは……ソラ負けるのか?
「そういえば、二次予選のブロックが公開されたみたいですよ」
「へー……え、まじですか?」
「はい」
ソラが微妙な感じになりながら複数パーティと戦っているのを見ながら、レイナさんの言葉を聞き流す……が、二次予選の組分けが公開されたとなると聞き流すわけにもいかなかった。メールにブロックについての物が届いているのを確認し、レイナさんと十六夜さんが同じブロックでない事を把握して一息つく。
「私がF、レンジさんがC、十六夜さんがGブロックですね。別れ方は……キル数らしいので、レンジさんがクラン内一位ですか」
「……負けた」
「一位のキル数がおかしいんですけど……」
1位のハントさんのキル数は43。3位の俺でさえ22で、6位のレイナさんが16、10位の十六夜さんが10だと考えると、2位との差が10以上有る事もあり、圧倒的なのが伺える。
「私も出たかったなぁ」
「……クラン戦でやりかえそ」
「そうだけどさぁ、出たいもんは出たいのよ」
「また次回?」
十六夜さんに絡んでいる姉はこの際無視をして、計32名の内知り合いの名前を確認していくが……ルトさんとクヌギさんがぶつかっている所以外は潰し合う所は存在しなかった。俺のブロックには知り合いがいないが、第一予選を勝ち上がっている以上そう簡単には勝ち残れるとは思っていない。MPの事を考えると長期戦はあまりしたくないが、それは相手も同様だろう。それだと、MPがとても多い俺のほうが有利になる可能性が……まあ、実際に戦うまでは何ともいえないが本戦に残れるよう頑張ろう。
「って、32位の人キル数0じゃん!?凄いねこの人!」
「……確かに凄いですね」
「……すご」
楓さんの言葉を聞き32位のキル数を見ると、確かに0だった。6、7キル辺りに一番人が固まっており、それ以下とそれ以上となると数がどんどん減っていくのだが……流石に0というのは驚きが隠せない。それが倒せていないだけなのか隠れていたのかは知らないが、1位の43キルの人との戦いを凄い見てみたくなった。因みに、知り合いの中で一番キル数の少ないのはリーマンで3。まあ、俺と組んで以降リーマンは戦いすら出来なかったのだから妥当な数字だろう。
「けど、運がいいですね。潰し合わないで済むのは助かります」
「そうですね」
レイナさんが言っている事は間違いなかった。簡単に負ける気が無いとはいえ、十六夜さんに勝つのは厳しいと思っている。レイナさんならば勝てる様な気もするが、ブラッドスキルが何なのかまだ分からないので確実に勝てるとも思っていない。
「って、そういえば!ソラくんの見なくていいの!?」
「あー……でも何とかなるんじゃないですか?」
「いや、そんなこ……あれ?」
少し気になりBブロックを見てみると、既に残パーティ数が2つ。要するに、本戦への出場が確定している状況でソラが両腕を広げて何かのポーズを取っていた。
……。
『我は四天王の中でも最弱ゥゥウウウ!!!』
『なんかおかしいだろそれはっ!?』
『四天王誰よ!?……十六夜さん、レイナさん、レンジさんの事!?』
『魔王誰だよ!?』
『ふふふ……貴様等は知らんのだ。楓さんのその本性をッ!』
「ぶふっ……何言ってんのソラくん!?」
「楓さんにリーダーをお願いしましょうか」
「そうですね」
「それでいい」
「ちょ、待って!?」
楓さんに本性があるとは到底思えないのだが……恨むならソラを恨んでくれ。この場にいる5人の内4人、クラン全体を考えてもソラを入れても良いなら過半数が楓さんに票を入れている。腹抱えてる姉も賛成だろうし、これを聞いていたであろうイサ、ユウさんも賛成してくれるだろうから……決まったな。




