精神障害者ってどこまでのくくりなんだろう?
そういや、四月から精神障害者も雇用の義務化がはじまるんよねー、といまさらながら再認識したわけですが。
うちの会社はきっと違約金はらって終了にすんじゃね? なんていう風に思ったりいたします。
従業員の2%を障害者やとってね、という制度ですが、一人あたり五万払えば見逃すよ? というのが実情であって、うちは雇ってるんだか雇ってないんだか、ってな具合です。従業員百人はいたと思うので……
さて、とはいえ、私だってうつ病でもう十年くらい精神科にいってるぞ? という話もあるわけで、こいつぁ、精神障害者なのか? ん?
と、思ったわけでした。
そうすれば、会社は月五万払わないで済むし、私も月五万円分余計に仕事しなくてもいい。WIN-WINの関係ではないかっ! なんていう感じで。
(いや、支払いが減ってもどーせ、いつもと同じく馬車馬みたいに働けっていうんでしょ、わーってますよ、ばーかばーか)
はい。
障害者としてカウントされるためには、「精神障害者保健福祉手帳」が必要になります。
等級としては1,2,3があります。
ざっくり説明すると。(詳しくは厚労省のHPをみよう!)
1級
日常生活が困難である。
2級
日常生活が著しい制限を受ける。
3級
日常生活もしくは、社会生活が制限を受ける。もしくは周りから制限させる必要がある場合。
というわけで、1,2級クラスだと日常生活も厳しく、そもそも「社会と関われないレベル」って解釈でいいのかな。
となると3級の人がなんとか社会生活をしながら、仕事をするという感じなのだろうか。
どの程度重度であったら、認定が下りるのか、正直な所そこは「会社側」としても知っておくべき知識なのではないだろうか。受け入れる側として。
「問題行動を繰り返す」というのであれば、周りからの制限が必要になると思う。
じゃあ、自発的なうつ病とか、恐怖症とか、そういうのは?
本人ががんばっちゃったら、制限うけずにがんばれちゃうけど、唐突に破裂しちゃうとかってな場合はどうするの?
ちなみに私は、うつ病持ちだし、ごらんの通り「酒がやめられねぇ!」という感じですが、ほぼほぼ無遅刻無欠勤で仕事に行っています。二日酔いだろうと、電車で吐きそうだろうと、行きます。熱が38度でてても行くし。
フルタイムです。時短で帰るかたがたをさっさと帰れよ妊婦様! とか心の中で追い立てて、残務処理をします。
残業? しませんよ。仕事時間中に終わらせてさっさか帰るです。
……アルコール依存症で、肝機能やばいのだけど、ここらへんは理由にならないのかしら。
なんか、客観的に普通に仕事やってるように見えるよね、これ……
こんなにツライのになっ! いっぱいいっぱいなのだゼ。
さて。
野望はついえそうですが、お次。
結局、「精神障害者」ってどういう病気や障害なの? ってな話が気になります。
厚労省のHPでは。
・統合失調症
・うつ病、そううつ病などの気分障害
・てんかん
・薬物やアルコールによる急性中毒又はその依存症
・高次脳機能障害
・発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害等)
・その他の精神疾患(ストレス関連障害等)
という記載がありました。
さて、みなさま「どれがどういう病態かご存じか?」
おそらくこの法律の一番のキモは「精神障害者ってどういう人なの?」というのを一般の人がどれだけ受け止めるられるのか、だと思います。
この前、それがしてんかんの勉強会に参加してきましたが、仕事に就くという段階だともう大変だそうです。てんかんだ、ということを伏せてる人もすっごく多い。自助グループの参加も少ないって話でした。
てんかんの場合、車の運転にも制限がかかるので、それをもって「制限がかかる」という形にはなるのでしょうか。
唐突に失神したり、唐突に痙攣したりってイメージが強いと、きっと周りからは「なんか変なのが来た」と思われるのでしょうね。薬のんでれば発作はかなり抑えられるのですけどね。
未知である人間は、周りから嫌われるからなぁ。ほんとに。
私もレールに乗ってない未知の人間なので、周りからは浮いた生活を送っております! 作者冥利につきますね!(投げやり)
さて、統合失調症とか、そううつとか、ADHDなんかに対しても、「業務上の配慮」というものが必要になってくるケースがあります。
現代社会で生きる上で、マイナスになる面がある、ということですね。
マイナスになるから、雇わない。雇わないからこんな法律ができて、罰則まで出来るというわけです。
でも、一人五万だったら、多分「障害者を雇うための環境作り」をするよりも、お金払った方が楽だ、と考える企業は多いと思う。
差別、というよりは「問題解決が面倒臭い」。「そのためのモデルケースがない」「せめてガイドラインくらいよこせ」ってな感じです。
厚生労働省も、法律きめただけじゃなくて、受け入れ体制のために何がネックになっているのかを突き止めて、対応いただきたいものです。
やつらは机上で「これをせよ」と高らかに言うだけで、現実見ないのだもの。
いちおう、ハローワークでご相談ってな話ですけど、ネットで啓発広告だしたりとかすりゃいいんじゃないのかね。
「おそれないで、その採用」、とかどうです?
できないこともあるけど、できることもあるし、ちょっと配慮さえして貰えれば働けますって人、結構いると思うのです。
え。日本人は、従業員に配慮なんてしないって? おおぅ。ソウダッタナ!
働きたくない国ダシナ!
そもそも日本社会での労働というものは、「仕事に本人を合わせる」形で展開されます。
その人に仕事を合わせるのではないのです。
明らかに内勤の方がばりばりできるだろって人を営業に持っていったりとか、ってことですね。
大学までのお勉強とか、ほっとんど役に立たなかったりする。
文系だった人がいきなり、プログラム組んでね! とか言われたりさ。
そして、まあがんばる人は「社会人」って鋳型にはまる。
はまれない人は基本「落ちこぼれ」と言われる。
私も落ちこぼれの方である。
それが嫌なら起業しろよって話だけど、起業できる人は、「起業という仕事にあった人」でないとできないと思うのです。
勇気を持った開拓者。そして夢を持った人でしょうか。
きっと、んなこといってると「つべこべ言わずに、働けよ! そういう陰気がだめなんだろ! もっと熱くなれよ!」とか言われそうだけど、まあ、そういうガッツがあれば、起業とかしてるカラね…… 働きたくなんてないじゃん! 仕事のどこが楽しいのさ! ほんと、働きたくないでござる、だよ、もう!
さて、そして障害者の方に戻ってこよう。
企業において、従業員とは換えのきくコマだ。
人の都合で、肉部門から魚部門に変わったり、文部科学大臣から、環境大臣に変わったりする。
その変化に、果たしてついていけるのか。ということですよね。
政府の偉い人達は、別にうろ覚えで適当に、下が作った文章読んでりゃいいんでしょうけど、現場ではそうはいかない。
障害者であるかどうかは、実務には関係ない。
結果を残せ! 出来ないやつは首だ! みたいなのが今の日本の企業じゃないですか。
そもそも障害者じゃなかろうと、ほぼ「一億総奴隷社会」なわけだから、それを変えるには、「働き方改革」を良い方にやって、そもそも社会構造の改変をしないと無理というものです。
っていっても、従業員が働きやすい環境を作るほど、企業の体力はないし、支配階級の人達の富への執着は、断ち切れないと思うし。
いちいちその人の資質を判断して、それぞれの業務に割り振るとか、やれるわきゃないじゃないですか。
一般の人にできてないのに、障害者の人に配慮って、できると思いますかね。
もてあますか、違約金はらっておしまい、じゃないですかね。
違約金の額が増えたのなら、もしかしたら雇うだけ雇って最低賃金だけ払って、仕事はさせないなんて世の中にもなるのかもしれない。
それを考えると、違約金の額が五万って実は結構計算されてるのかなぁと感心もします。
でも、自分に合った仕事をしっかりして、汗をかいて、ご飯食べてっていう生活は憧れます。
仕事のミスマッチは本当にツライ。
しかして、サービス業が7割をしめると言われている現代社会で、私のような対人恐怖症の人間がつける仕事はあるのでしょうかね!?
内勤とかほんと、ちょー憧れますわー。
まあ、単純作業とかはどんどん機械化されますからなぁ……
あ、あれです。
この法律で、「障害者に仕事を取られたー」とかそういうことだけは言い出さないように、みなさませつにお願いしたいところであります。
これが始まるともう、憎悪が憎悪を生む、暗黒社会の始まりとなりますゆえ。
追記:精神のほうでの障害がある人を大別すると、「自覚あり」と「自覚無し」にわかれます。自覚無しの人は周りがハラハラして、自覚ありの人は本人がハラハラします。
障害を言い訳にしすぎると、弱者利権だ、と叩かれる世の中ですが、あえていいましょう。
言い訳にしないと、会社で無理しちゃうんだよ!
十把一絡げにがんばれ! っていうんじゃなくて、もっとこう「ここは駄目です」って言って良い感じであって欲しいのです。
タンクと、アタッカーとじゃステ振り違うのと同じ要領でさ! アタッカーにタンク役やらせるのはちょー大変だよ! ヘイト管理とかできない以前に、紙装甲で一撃の下に……みたいな。
せめて、明日が今日よりよくなりますように。