10話
暑い夏、弾ける砂浜、暴れだすドラゴン、っていうのは、俺の空想癖の一つの語録に入るものだ。
今日も今日とて、じめじめとした砂浜ならぬコンクリートジャングルの中を進んでいった。
普通なら夜も夜なのかと思うほど、暑くて、夏服は帰った時には汗、グッショリ濡れていた。
この汗は巨人との補修で習得した熱血とは何かを身をもってしった訳ではないということを注意書きとして述べる。
もし、巨人だったら、倒せるのに……と思うが残念ながら、現実もといもし、異世界でも多分、強くなるために過酷な修行が待っているだろうなと思うと、こなせる自信は日頃の宿題を怠惰にしている自分にとっては、無理だと思う。どう、
「これは、キレイにしないとな」
いつもなら、朝シャワーを選ぶところだが、そのまま寝るほど、自分は汚部屋好きではないので、身綺麗にして、寝た。
ちなみに夕食はカレーだったので、勉強したあとのせいか美味しく感じた。
自分でも、いつか美味しいカレーを作ることが出来たらなぁと思いながら落ち着いて寝た。
一方その頃、
それはどこかのアパートの一室、一人の男が電気スタンドの光だけが灯る比較的暗い部屋でパソコンの画面を見てるのは、ゲームの画面であった。
そして、彼はフッと笑う。
「今日はゆっくり休ませてあげましょうか、テストの準備でもしないといけませんからね」
男はゲームを閉じると、今後の予定を書き込んで、光を消して横になった。
今後の予定には『テスト(試作用)成果報告』と書いてあった。
パソコンを閉じたプログラムの向こうには、突っ立てるだけのギルドのNPCが何だか困っているような顔を浮かべていた。
連載再開、10ストだけにテスト(笑)