表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱にて最強の  作者: 凪
32/50

三十一幕目 落書きと亀の手足で舌鼓

 何時もですが、意味不明な題です、後書きで。

 迷霧ちゃんの巾着袋、精霊達とひめの素性、日本の事等を話し新奴隷に秘め事とし、全員に忍びいろはを秘め事にする。

 迷霧ちゃんに自分が疑問に思った事を聴く。

「迷霧、忍びいろはや五色米は、目立たないか」

「やり方しだいです。忍びいろはは達筆なら、無い漢字ですから目立ちますが、わらべのような文字にすれば、文字を間違えた童の落書きと思い、忍びいろはとは思わず誰も気にも止めません。童の背の高さに合わせて、塀や柱とかに書けば大丈夫です。嫌な顔はされますが。目立たない所に決めとけば、消される事も少ないです。五色米は道しるべに道に落としながら歩きます。分かれ道で進む道に置きます。置き場次第です」

「工夫されてるな。落書きか、日乃にもする馬鹿がいるんだ」

「哀しいかな、古からあります。童もしますが、人間族のろうせいの方々がしてしまいます」

 みりあが哀しそうな、表情で話しに入ってきた。

「ろうせい?」

 ひめのが紙に書いてくれた。老成・ろうせい 年をとり経験を重ねた人、大人びた・の意味とひめの講座。

 哀しかな日本でも大人が馬鹿をした。

 落書きは平安時代からある、奈良県葛城市の當麻寺たいまじ曼陀羅まんだらを納めた厨司ずしの板に、男の顔の落書きが現存している。

 江戸時代初期には、武士がカンボジアのアンコールワットに、観光して落書きをした。

 墨字の日本人の落書きと考えてられているのは、アンコールワットに合計十四ヶ所もある。

 哀しいかな、日乃でも日本でも人間族はどうしようもないな。


 皆で忍びいろはを覚え始める。

 迷霧ちゃんも変更した、文字を覚えるので大変そうだ。 


「誰か来ます」

 しばらくすると迷霧ちゃんがささやいた。


 襖が開き女中が顔を出す。

夕餉ゆうげが整いました。お持ちしてよろしいでしょうか」

 真風と迷霧ちゃんにみりあが中心となって、膳とおひつに鍋を持ってくる。あれ、お櫃が二つになってる、人数が三人増えたからね。


 自分の前には、黒い膳が置かれる。二皿多いが、一皿は今回も肉だ。肉アレルギーなんだけど。

 ひめのが真風の補助の元、三回目の給士は、様になってきたようだ。朝餉あさげ(朝食)の時も頑張ったね。

 ご飯の盛り付けが終わり、味噌汁をよそおうとしたら、ひめのと真風が悲鳴を上げた。

「「キャー亀の手が」」


「亀の手が切って入れてあります!亀の手が味噌汁の具!」

 近づいた炎が、鍋の中を見て叫ぶ。

 早彩ちゃんと迷霧ちゃんが抱き合って怯えてる。パニックだ。

 主人として威厳を見せよう。

 鍋の底をお玉で掻き出す、これが騒ぎの原因か、具は全体に黒緑で白い爪のような物が付いてる、亀の手に見える。確かに亀の手だ。こっちにも居るんだ。


「あらま!ハハハ。確かに亀の手だな。日乃にも居るんだ。貝だよ。日乃での名は知らないが、日本では見た目どうり亀の手だ。地方では亀の足とも言い、美味だ。磯の岩とかにくっついている貝。日本では地元の者しか食べなかったが、近頃は高値の食べ物だ」

「貝?生き物の亀の手でなく、貝ですか」

 炎が怯えながら聴いてきた。

 一緒に鍋を覗いた、椿が不思議そうな顔をした。


「貝ですか、亀の手を切ったようにしか見えないのですが。これが貝」

 ひめのは、興醒めした感じで話す。

 亀の手にこれだけ驚くなら、日乃にはすっぽんは居ないのかな?

 真風も少し落ち着いた感じだ。琥珀が二人を心配して近づいた。

「我がいたします」

 みりあが、ひめのと真風の替わりにお椀に味噌汁をよそおう。

「貝だから、ひめのは味噌汁は止めとくかい。ネギと若布も入ってるが」

「お味噌汁は止めときます」


「肉は皆でお食べ」

 迷霧ちゃんに皿を渡す。

「ありがとうございます」

 迷霧ちゃん皿を受け取りペコリ。

「自分が肉が食べれない事は、秘め事にする」

 首輪の石が鈍く光るけど。

「「え」」

「肉がお嫌いなだけですよね」

 炎が不思議そうに聴いてきた、予想通りの反応だ。首輪は締まらないな。嫌いとだけだからかな、首輪が締まらないのは。

「少しの肉なら大丈夫だが、アレルギー性といって、肉を食べると肌が荒れだし、息が出来なくなり、死んでしまうかもしれないからさ。肉なら知らなかったと、ワザとでも言い繕える」

「何と、美味なのに」

 迷霧ちゃんよ、哀れむような視線は止めてね。

「蕎麦など、咳が止まらなくなる方がおいでなので、旦那様は肉なのでしょう」

 みりあ、ナイスフォロー。

「森人はどうなる」

「凪様、夕餉です。後程」

 ひめの様、不機嫌になりましたか。怖いからご飯にしよう。


 騒ぎはあったが、ご飯だ。

 自分のいただきますに、怪訝な顔を菜山三人娘はしたが、ご飯です。

 味噌汁のお碗は汁の中から、亀の手が突き出ている。う~ん、見た目はグロテスク、これが良い。

「味噌汁は亀の手のだし汁がでていて、美味だ。手で割ると剥けて桃色がでる、それ取り出してお食べる。根本の黒いのは食べない事。白い爪みたいのは、貝殻だから食べないように」

 自分が注意する。

「貝殻なんですか、この爪」

 琥珀が予想通り驚く。

「磯の香りがする」

 早彩ちゃんは呟くと、恐る恐るお味噌汁の汁を一口啜すすり驚いた表情をした。

「貝と海老の味がする」

 そして、具の亀の手を、手で割って剥いてから口に運ぶ。一番年下なのに度胸あるな。

「変!美味」

 全員怪訝な顔をした。そうだよね。見掛けは亀の手・足だもの。でも、今は高級食材です。


「美味、面妖な」

 椿は不思議そうな顔で感想。

 ひめのを除き、皆は美味と感想。味わえないひめのが可哀想だ。

 自分も亀の手に舌鼓。マスコミによって高級食材になってしまったので、地元民でも久しぶりです。築地市場でも取り扱うようになった。

 早彩ちゃん、迷霧ちゃんが速攻で御代わりした。

 

 夕餉が終わると椿が話し掛けてきた。

「旦那様。迷霧さんより、昨晩は皆様と湯浴み《ゆあみ》(風呂)されたと、聞き及びしております。三人にも申し付け下され」

 菜山三人娘が、深々と頭を下げた。

「命じない」

「え」

「皆には一緒に入るか聴いた。命じなてない。嫌なら構わない」

「御兄様、寛大です。我は御兄様と入りたい。お背中流さして下さい」

 早彩ちゃんがはしゃぐ、何故に。


 結局、九人で混浴です。

 薙刀部の頃は、女子ばかりだったが、状況が違いすぎる。珍獣扱いだった。


 これじゃ、ハーレムだ。

 ハーレムか!


 高校生の頃に図書館で見付けた、萬川集海 現代訳をノートに書き移しました。インターネットなど無い時代でしたからね。

 一年後、寺の修復の為に、荷物の運搬のボランティアに行きました。

 修復を前に学者達の簡単な調査が行われ、その時に不自然な修復の板が外されました。

 落書きがでてきました。学者達は子供が書いた、意味の無い落書きと判断しましたが、自分だけは萬川集海にある忍び文字の神代文字だと解りました。それは、子供の文字のように、下手で低い場所に書かれていました。場所と刻限が書かれていました。

 それがヒントになりました。

 五色米も目立たない使い方を考えてます。


 亀の手は日本にも居ます。

 マスコミによって有名になりました。高級食材になってしまった。

 観光客の反応が面白かったのでいれました。

 しょこたんもお味噌汁食べました。

 スペインでも珍重されているそうです。

 地方によっては亀の足・亀の爪です。

 貝と作中にありますが、甲殻類になります。プランクトンを食べ、プランクトンの影響で毒を持つ事もあります。注意するようにして下さい。

 自己責任でお願いします。

 食べ合わせが悪い具もあります。豆腐などです。

 塩ゆでも美味!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ