二十一幕目 丹波屋で親睦会
前の御公儀の正体が少し解ります。
帰り道中、終始眉毛が上がりぱなっしだった、中松さん。鬼姫の一言でご機嫌斜めでした。
迷霧ちゃんと菜山三人娘が、話しながら歩いている。楽しそうだ。琥珀は自分の横で、警護をしている。
金髪が目立つみりあは、田山屋がサービスで、用意した御高祖頭巾で顔を隠している。ブルーの瞳はしょうがない。
菜山藩の頃は、髪を隠さずに、生活していたそうだ。
高名な軍師の娘だからね。
旅籠 丹波屋に着く。二泊目です。
玄関先で女中に足を洗って貰う。新奴隷の三人は、迷霧ちゃんと琥珀の指導の元、自分達で洗っている。
身分で別れるのは、馴れないな。
「森護 和風改め、ひめのです」
「「森護の姫様!」」
九人だけになり、部屋で行なったひめのによる、自己紹介に菜山三人娘は驚愕した。
「あの、琥珀御姉様は、寅屋が姓ですか」
椿が質問する。
「はい。寅屋 琥珀です。真風は鷲見が姓です」
「とらや!すみ!唐五の二大名家・・」
菜山三人娘は絶句した。
炎と真風の自己紹介が終わり、菜山三人娘の番になる。
「みりあ。御高祖頭巾を取っても、大丈夫だよ」
女中が旅籠の中まで、御高祖頭巾を被った、みりあに怪訝な顔をしていた。
「はい。旦那様」
みりあは御高祖頭巾を取る。
「ほんに、金色の髪・・美しゅうに」
ひめのが呟く。
「みりあ・しーるずです。宜しくお願い致します」
「えっ」
ひめのが疑問の声を上げる。
「日本の異国では、名が先にくる国が結構あったから、西の大陸もそうなんだろ」
「流石は凪様です」
ヨッイショが上手いね、迷霧ちゃん。
「日本ですか?」
早彩は?
「後で話すよ」
自分が椿に促す。
「鬼弖 楓を改め椿です。皆様宜しくお願い致します」
椿がお辞儀する。
「名を替えたのですね。椿は」
ひめのが、椿に聴く。
「旦那様に名付けていだきました」
「日本では、椿は花が落ちるから、侍が嫌がり、縁起が悪いとされたが、炎に日乃はそういう慣習が無いと聴いてな」
「その様な慣習が、日乃では、椿の花は別に」
真風が不思議そうに話した。
「鬼弖 早彩です。御姉様方宜しくお願い致します」
全員の自己紹介が終わり、自分が話す。
「みりあには話したが、じ・・拙者は、召喚魔道で連れてこられた、異世界人だ」
「異世界の方」
自分の言葉を椿が反復した。
「日本と言う国から、連れてこられた、日乃国は百五十年前、嫌、もっと古い時代の日本に似ているかな」
「そうなのですか」
ひめのが興味深そうに、聴いてくる。
「百五十年前には、徳川将軍家が徳川幕府を作り、侍が支配していた。二百五十年間な。最後は大きさ戦となり、異国のからの武器で、倒れた」
「ぶきとは、何ですか」
炎、武器って言葉無いの。
「武具だよ。鉄砲は有るかい」
「はい。ございます。前の御公儀と今の御公儀が秘匿してますが」
ひめのが答えた。
「ほー。鉄砲が有るんだ。火縄銃かい」
「はい。火縄銃です。大砲等ございます。前の御公儀の豊様が米や味噌、酒の製造方法と共に伝えました」
「公儀が伝えたの」
ひめのが答えた。
「豊様は四百年以上前に、何処からは解りませんが、現れ種族で争っていたのを、仲裁し種族のみの言葉しか持たなかったのを、共通語として、日乃語を教え、文字として漢字、ひらがな、片仮名を教え。大勢の職人達を従えおり、職人の方々が種族に関係無く、色々な業を教え広めました。その時に力添えしたのが、森人の光 小太郎様です。三百年前に幕府を開きました」
唯一契約無しで精霊と話せた森人の光 小太郎か。
楓が話し始めた。
「豊様が、塩と弩の製造の業を、先祖に教えました。塩と弩は争いを産みやすい為です」
「仏様を伝え、神家を今の形にしたのも豊様です。絵心や手水舎(神社にある禊場)を伝えたのも、豊様です」
みりあ、外国人なのに詳しいね。
「噂では、異世界から来たと言われています。凪様と同じ日本からかは、解りませんが」
炎、そんな噂があるの。
「う〜ん。そんな噂があるのか、確かに昔の日本に似ている」
「凪様。日本について教えて下さい」
迷霧ちゃんがおねだりしてきた。
豊様は、豊臣ではありません。
創作です。最初は豊臣でしたが、私の地元は豊臣家は、評判が良くない為です。
今の会社にうんざりしています。辞めるつもりなので、投稿がどうなるか、解りませんが、宜しくお願い致します。




