表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱にて最強の  作者: 凪
20/50

十九幕目 競り開始

 人身売買なので、苦手な方は御遠慮して下さい。

 舞台上には、紫乃間の二十人が番号順に並ぶ。

「紫一番、春です。人間族です。四十両から初めます。始め」

 顔見世で確認してるからか、紹介が簡短だ。

 大太鼓が一回鳴らされた。

 札が挙げられ、値段が上がっていく。

 春さんは、九十五両で 御高祖頭巾の女性に落札された。

 落札の合図の大太鼓が二回鳴らされた。


 ねね。つる。松と同じ御高祖頭巾の女性に落札された。

 優しそうな女性なので、少し安心した。えにしなくとも気になる。

 

 紫乃間が終わり。笛太鼓が鳴り始める。

「次は紅乃間です」


 花道を梅を先頭に行進して来た。


 舞台上に二十一人が並ぶ。


「紅一番、梅です。猫族です。四十両から。始め」

 大太鼓が一回なり、競りが始まる。切紙なのに八十五両で落札された。


 競りは進み楓の番になる。

「紅二十一番。楓。小角鬼族です。五両から。始め」

 大太鼓が一回鳴らされる。


「まさか。札を挙げるつもりでは」

中松さんが眉をつりを上げる。

 自分は満面の笑みで答える。

「当たりです」


 自分は、二百二番と書かれた札を挙げた。

「二百二番様。五両です。他は無いか。元姫ですよ。他は」

 司会者が煽るが反応無し。


「菜山因果三人娘の呪い持ちに挙げたぞ」

「酔狂な」

 野次は無視。


「他は、他は無いか。白兵の得意な小角鬼族ですよ。他は。二百二番様の落札です」

 大太鼓が二回鳴らされた。


 中松さんと町田様はため息をつく。

 係の者が近づく。

「落札ありがとうございます。競りを続けますか」

「はい。続けます」

 自分が答えると、御辞儀をして離れた。

 

「次は青乃間です」

 笛太鼓が鳴り始め、女性達が行進してくる。

 

 みりあが中に入るが驚きの声が少ない。顔見世で見ているからか。


 青乃間の女性達が舞台上に一列に並び、競りが始まる。

 順に競りが進む。


「青十八番、みりあです。異国の人間族です。五両から、始め」 

 大太鼓が一回鳴らされた。


「菜山因果娘は一人で十分かと」

「中松さん。折角の菜山因果三人娘です。一人ではもの足りません」

 中松さんと町田様、又ため息。


 自分は札を挙げた。

「二百二番様。他は。他は無いか。珍しい髪と瞳の色の異国のおなごですよ」

 司会の必死のセールスが虚しい。

口上はセールスであってるよね。


「菜山因果三人娘の内、二人も買いやがった」

「あやかしに喰い殺されるぞ」

「酔狂をとうり越してる」

 野次は無視、無視。


「他には無いか。菜山藩のアノ軍師の娘ですよ。他には。二百二番様の落札です」

 大太鼓が二回鳴らされた。

 係の者が近づくが、自分の続けますの一言で下がる。

 青乃間が終わると何組かが席を立つ。


 続いて碧乃間になる。あらま、見て無い。戦えると問うたからと中松さん講座。確かに戦えると聴いた。

 戦えて十五歳以上は終わったので、何組が帰ったと中松さん。

 ミスった。勘で見れば隠れた才を持つ者がいたかも。


 そして、見て無い茶乃間へと続く。白翼の女性が居る。中松さんによれば鳩族だ。翼を自由に出し入れできる、種族は少数らしい。競りは進み終了する。


 ここで、半数以上の客が席を立った。


「最後となりました。白乃間です。十四歳より下となる、連帯奴隷のみです。皆生娘で御ざいます」


 笛太鼓が鳴り、幼い少女達が一列になって行進してくる。

舞台に一列に並ばされる。


 少女達には、悲壮感が漂う。

しかし、少女達の気持ちに関係無く、競りが一番白熱した。


 白二十五番の牧田の娘は、最高額の八百三十両で、落札された。


「森護の姫が競りに出ないなら、こんなもんか。四千両用立てたのに」

「嘘つけ。四十両だろ」

「ばれたか」

「でもよ。どこかの大店おおだなは五千両用立てたとか」

「ある大名は、七千両だとよ」

「とにかく、唐五の三人娘が出ないからな」

 野次を聴けば、五千両!七千両!ひめの凄い。

 ひめの達三人を百両で身請けした、自分は買い物上手なのかな。


 白二十六番の早彩になった。

 凶持ちだと、客から囁く声がする。

「白二十六番、早彩です。翼人です。五両から。始め」

 大太鼓が一回鳴らされた。


「菜山因果三人娘を全員、身請け為さるつもりでは、ありませんよね」

 中松さんの目が怖い。

「酔狂なので」

「程があります」

 自分は札を挙げた。


「二百二番様。五両です。他は。他は無いか。幼くてもこの容姿ですよ他は」

 セールスが虚しく響く。


「菜山の因果娘を三人共、身請けするぞ」

「酔狂で死ぬつもりか」

「イカれてる」

 野次は無視、無視、無視。

「他は。他は無いか。十二歳でこの容姿。他は。二百二番様の落札です」

 大太鼓が二回鳴らされた。


 流石は、悪評の因果三人娘です。皆様迷信深くて助かります。解除出来そうだから、身請けするんだけど。ライバルがいないから、安くて助かります。


 舞台上を見ると、自分に落札されたのが、解ったらしく、早彩は嬉しそうに微笑んでいた。


 天使の微笑みだ。

 翼は黒いけど。

 あっ!日は太陽の日? 烏? 

 まさか、早彩の正体は、全日本サッカーのエンブレム? まさか。


 流石は因果三人娘です。安いです。

 早彩の正体は何でしょか。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ