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最弱にて最強の  作者: 凪
18/50

十七幕目 大奴隷競り市 白乃間 顔見世

 今週は多分最悪の週になると思うので、速めに投稿しました。

 また、口下手を良い事に、無実の罪を被せられるのが、解ってますから、自分達がしでかした事をすぐに忘れて、人の罪。


 すいません。愚痴ってしまいました。


 今回も謎の単語が四つ有ります。三つは後書きで、少し解説します。


 朝日流は、何故女性の為の、流派が無いのか不満と疑問が長年あったので、創作しました。

「連帯奴隷です。十四歳から八歳までのおなごですが、よろしゅうございますか」

 受付が確認してきた。


 何、危なそうな男だらけだ、御高祖頭巾を被った女性もいない。

 嫌な空気がする。感じが悪い。

 女子三人も嫌な顔をした。


 中松さん。琥珀。迷霧ちゃんの女子三人は二階で待ってもらう事にした。


 何だろう。こいつら嫌だ。なんか消毒したい。


 女の子の人数が多いな、無理に一部屋に押しこんだ感じがする。

 一番から見ていく。

 人が全く居ない所が有る、多分あそこだ。


 白二十五番には、人垣が出来ていた。

「改易になった牧田家の娘か」

「美しのう」

 チラット見たが確かに美しい娘だ。ひめのには敵わないが。

 そして、客が全く居ない所に行く。


 白二十六番 名・早彩・さあや 十二歳 翼人 開始五両


 流石は評判が悪い因果三人娘だな。安い。

 看板にはふり仮名が書いてある。

 翼人とある。翼人は人種だ、種族名が無い。


 才を見る。全体に紅いフィルターが掛かっている感じに見える。

 朝日 寸鉄すんてつ・小太刀・双剣・剣・乳切木ちぎりき千切木ちぎりき・弓・弩・手裏剣・体術


 みりあとは結構違うな、朝日流は選択制だからか。

 白い文字が読める。色の濃さから、中級くらいかな。寸鉄、双剣と千切木、弓と弩に手裏剣だけは文字が割りと濃い。

 飛び道具と双剣と寸鉄か、双具が得意なのかな。双具は扱いが難しいが。

 そして乳切木と千切木か、日本と一緒で文字は流派で違うのかな、日本では形状は三つの種類がある。どのタイプだ。自分は三つ共使えるが。

 おなごの朝日流か。流派が解っても、異世界の流派なんか知らないけど。

 そして寸鉄か、こちらにも有るか、初めて見たけど。秘武器ひぶきはどうなってるのかな。


 後は薄い黒文字が、日乃息・日乃重力・日乃回復・日乃治療・日乃蘇生・日乃力・日乃強運・日乃歌・日乃総士・日乃烏変化・日乃神烏変化

 

 今度は、日乃ばっかりだな。日乃国だから。言葉遊びにもならない。

 日乃?日乃烏変化?

 日は火かな。あらま。まさか火の鳥!! フェニックス!!まさか、もしフェニックスなら凄い事に成る。

 フェニックスだから、回復や治療系があるのか。そして、蘇生! 死者蘇生か!!

 でも、とりではなく、からすを意味する烏の文字が気になる。う〜ん。


 楓の含み笑いは、これかな、知ってたな。確かに役に立ちそうだ。


 諱らしき文字も読める。術者かな、妖魔の名だな。うん、多分大丈夫だな。解除はできる。


 早彩を改めて見る。

 青い柄の振り袖姿で、黒髪の腰まであるロングヘアー。色白で華奢な感じがする。

 顔立ちは綺麗だがあどけない感じがする。日本人形みたいな子だな。

 白二十五番より、ずっと綺麗で可憐だ。悪評が安くしてくれている。

 

「さあや、ほう。良い娘だな」

「辞めとけ、菜山の因果三人娘の一人だ。凶持ちだ。藩も潰す因果だ。縁起の悪い凶女だ」

「あれが凶持ちか」


 早彩が涙ぐんでいる。こんな小さな子に。あいつら消毒したい。


 横に居る奉公人らしき人間族に、声を掛ける。

「話していいかい」

「もちろんです、どうぞ」

 近づく自分を早彩は、不思議そうに見る。

「こんにちは。早彩さん」

「こんにちは。お兄さん」

「これで涙を拭きなさい」

 自分が差し出した手拭いに戸惑う。

「よろしいのですか、お兄さん」

 自分がは微笑む。

「ありがとうございます」

 手拭いを手に取ると、涙を拭く。

「見張られているから、声を小さくして」

「は、はい。承知しました。」

「楓さんとみりあさんから、聴いて来た。競りだから三人一緒に身請け出来るか解らないけど」

「お姉様とみりあさんが」

 早彩の顔が明るくなった。

「身請けするかは、話してから決める」

「はい」

「翼人なの」

「はい。翼人です。翼は自由に出し入れ出来ます。烏に似た真っ黒な翼です」

 やっぱり烏かな、でも日乃がな。

「種族は解らないの」

「はい。長くなりますが、よろしゅうございますか」

「構わないよ」

「父上と姉上が乗った駕籠を、妖魔に操られし山賊の集団に襲われ、妖魔共々返り討ちにしました。その時に、妖魔に姉上が呪いを掛けられました。山賊達の馬車を調べたところ、五つの封印と、凶の呪いで封じられ、手足は鎖で繋がれていた我がいました。我は見つけて助けてもらいました。凶は運勢もですが、記憶と能力を封じるようにもなっていて、さあやとしか覚えておらず、名となり文字は父上が考えてくれました。年齢は背丈から、この位だと判断したと聴いています。父上は御公儀を通じて、烏族からすぞく烏天狗からすてんぐ族に他の翼人種族に問い合わせましたが、解らず我を養女として、引き取り養育してくれました。その父上も・・」

 早彩は又涙ぐんだ。

 五つの封印か。もしも、貴重すぎるフェニックスなら、やり過ぎではないが。翼が黒いのがな。うーん。

 しかし、烏天狗まで居るのか。

「すまない、嫌な事を思い出させてしまって」

「いえ。全てを知って貰う方が・・」

「何年前かな」

「七年前です」

「うん。拙者は護り人だ。戦いに参加してもらうが、戦えるかい」

「我は双剣とちぎりきが目録になりました。白兵戦はまだ未熟ですが、手裏剣と弓に弩ならお役に立てるかと」

 正直で良い子。あらま、寸鉄が無い、秘武器だから秘密か。

「ちぎりきは何、文字は」

 異世界だから、知らないふり。

「数の千に切るの切、木材の木で千切木です。棒に鎖が付いて、鎖の先に分銅が付けてある武具です」

 そっちね。

「後、乳の高さで切った木、乳切木ちぎりきと言う棒を使った棒術は初目録です」

 それも使えるのか。自分が早彩に聴く。

「弩は」

「弩は流派にはございません。菜山藩が弩と弓の最大制作地なので、弩を身に付けます」

「流派は」

「朝日流です」

 才で読んだから、解ってだけどね。

「みりあさんと同じ流派か」

「はい。同じ道場です」

「おなごの流派か」

「朝日流は、百年前に別式女奴隷だった方が、非力な者でも、天寿が終わるまで、毎日の朝日を見れる様にと、工夫した流派です」

「それで朝日か」

「そう聴いております」

「回復や治療は出来るかい」

「回復でございますか。出来ませんが」

「フェニックスは知ってる」

「ふえ・・何ですか」

 早彩は、怪訝な顔をしたが、怪訝な顔付きも可愛い。みりあの言った、可愛らし方だとの言葉は真実だった。

「知らなきゃいいや。拙者は陰陽師でもある。多分凶が解ける」

「凶が」

「凶が解けなくても、忠誠が誓えるかい」

「お兄さんになら、忠誠を誓います」

「競りに参加しよう」

「誠ですか。あっ。手拭いをお返しします」

「持ってなさい。主人になった時に、返しなさい」

「はい」

 満面の笑みが眩しい。

「競りは時の運。縁あればまた会いましょう」

「はい。手拭いをお返しできるのをお祈りしてます。お兄様に三人で、御仕えできると信じて、お待ちしています」

 あれ。お兄さんがお兄様になってる。それだけ信頼されたのかな。因果三人娘を買うもの好きは、そうそういないだろうしね。


 三人娘と合流する。

 中松さんは、眉毛を上げながら聴いてきた。

「町田殿から聞きおよびしました。菜山の姫様は何とおだてて貰いましたか」

「肌が綺麗だ」

 中松さんの眉毛が更に上がった。本当に中松さんは解り易い人だな。

 町田様。迷霧ちゃん。琥珀はため息をつく。



 女の子達は三十一番まで居た。お金が少ないから、助けてあげれない。嫌な気分だ。

 ふう。競りに参加するか。

 菜山因果三人娘だけは助けよう。自分の為でも有るし。

 因果さえ、解ければ掘り出し者だ。


 多分解けるな。知識と読みが正しければ。


 さあ、競り市に参加するか。


 寸鉄はお買い物編で解説します。 

 秘武器は、隠し武器・暗器の別名です。


 ややこしい、ちぎりきです。

 ちぎりきは、江戸時代に発展しました。実在の武具です。

 ちぎりきは、流派によって文字が違う為、異世界です。御公儀が統一しました。御公儀は便利です。

 乳切木・・百二十センチのタダの棒。乳切り木・乳切棒・乳切り棒・棒乳切りと書く流派も有り。

 千切木・・本体が百二十センチの棒で、先から九十センチの長さの鎖が付いて先端が小さい分銅になっている。 分銅に刺が付いている流派も有る。

 流派と個人によって、木の長さ、鎖の長さと分銅のバリエーションが多い。

 後、二つのちぎりきを出す予定です。一つは、創作? 

 文字は各流派で実際に、使われている文字です。内の流派は文字が違うと言わないで下さいね。異世界ですから。

 

 競り市は、十九幕目になります。

    

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