それは婀娜な橙色
土下座します。コンテストに出す小説を書くのに、随分と時間をかけてしまいました。おかげでまた一ヶ月更新に――させはしません!次こそはっ、次こそはっ!
「ッ痛う……」
「ゐつちゃん、容赦ないわね」
「当然の報いです。自分が男だからって、どうでもいいいんでしょ!」
「別にそんなこと言ってるわけじゃ――ごめん」
あたしの振り上げられた手に、先輩は身をすくめて謝る。
「笑う必要、ありますか」
「ゐつちゃん、こわい」
「せーんぱい。答えてくださいよう」
「いや、だから、その」
「なんですか」
「科学的に証明されていないものを信じるのはどうか……はい、笑う必要ありませんでした」
「それでいいんですよ」
「怖いわよー、ゐつちゃん」
「先輩はガーターベルトつけてるんですか?」
「見たければ見せるよ」
「っ、いえ、いいです」
「ねえ、これでいいの?隼」
「紫苑て呼んでくれません?」
「これでいいの?」
「スルーですか…いいですよ。別につけなくても、男が誘えれば別にいいんで」
「逆に襲われても困るしねー」
「その心配はない」
「何でですか、紫苑」
「だって、やられる前にやるだろ」
「――そうですけど」
3人とも似通った格好で話し合っている。
あたしはいかにも水商売初心者。
先生はどう見てもベテラン。
先輩――紫苑は、文句なしの。
「いい感じで店のNO.1にいそうね。紫苑って」
「客へのサービスもよさそうだし、たくさんお金を落とさせるかんじがします」
「それってほめ言葉?それとも貶し?」
「両方です」
「毒舌ね、ゐつちゃん」
「それじゃあ人気は出ないよ。気づかれない程度に媚びないといけないからね」
「慣れてますね、紫苑」
「そりゃ、ずっとやらされたからね。あとは一種の才能だし」
ワゴン車から降り立つとそこは。
「うわ、ぎらぎらしてますね」
「そういう街だから」
怪しげな看板が所狭しと毒々しく輝く、夜の街だった。
「今から行くお店って、『氷の刃』専用の?」
「情報収集のために作ってもらったお店。主に情報屋が利用できるのが2階。1階は」
裏口から入ると。
「アンダーグラウンドなお客様も入る、絶好の情報収集の場」