魔法学院にて
もとの世界では27歳の俺には当たり前だが、学院の授業は非常に退屈だった。
だが、実技の授業と薬学の授業はとても興味深いものだった。
薬は、薬草や鉱物などを元にしたレシピが経験則で作られていて、いわゆるポーションという形で出来上がる。
もちろん、魔法の力で作成するため砕いたり加熱したりする必要はない。
中等部では、回復用のポーションや解毒用ポーション程度ではあったが錬金術のようでとても楽しかった。
うちの家系は、光属性のため特殊なスキルを持っていた。「解析」スキルである。スキルは、魔法とは異なり属性や血筋によって生まれつき持っているもので後天的に得られるものではないと考えられている。
「解析」のすごいところは、実際に存在を確認した物や事柄を記憶し、魔法の力によって具現化できるようになることだ。
例えば、回復用ポーションを「解析」すると体力を回復する物質を魔素と魔力のみで具現化する事ができるようになり材料を必要としなくなる。
さらに、体力を回復するという事象を「解析」するとポーションなしで体力を回復する魔法を行使できるようになる。
この事柄や事象を記憶できることは非常に素晴らしいことで「解析」スキルを持って産まれてきたことに本当に感謝している。
医術士になるためには、「解析」スキルが必須で血筋によって決まってしまう職業のひとつである。
全属性の大体の割合は、炎、水、風、土が8割以上を占め光と闇は1割程度ずつしか存在しない貴重な存在であり、血統による「解析」スキル持ちは、更にレアなため医術士は、みんなに重宝され尊敬に値する存在であった。
ちなみに、各属性のスキルは炎が「破壊」、水は「精製」、風は「合成」、土は「構築」そして闇が「分解」となっている。
スキルは、血筋によるところが大きく同じ属性でも全員が持って生まれるわけではなく、稀にこれら以外のレアスキルを持っていることがある。
自分の属性以外の魔法も、もちろん使用できるが、得意不得意があるのはこのせいでもある。




