表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

お手洗い

何も無い股間に手を当てて、もじもじして赤面する僕。


『トイレ行けばいいのに。』

『でも…』

『もらすよ?』

『うっ…!』


レアハ王女の身体でお漏らししたらどうなるのだろうか。僕の尊厳は木っ端微塵に破壊され、一国の王女が痴女と噂されるだろう。考えただけでもゾッとする。一生おもらし王女なんて呼ばれるのはごめんだ。僕は覚悟決めてベッドを出る。


『お手洗い行きます。』


そう言い残して保健室を後にした。廊下を歩き、女子トイレの前に立つ。いざ戦場へ。中に入ると壁は一面ピンクでいかにも女の子な感じだ。お花も飾ってある。トイレは全て個室だ。


『立ちションできないよな…。』


1番奥の個室トイレに入ると便座と生理用品を入れるためのゴミ箱があった。頭は真っ白だが、尿意はすぐそこだ。トイレのやり方がわからない。スカートは上げるのか?下げるのか?兎にも角にもスカートを下ろし、パンティーに恐る恐る手を伸ばし掴んで下げた。そして便座に腰かける。まるで生まれた頃のような赤ん坊の右も左もわからない状態だ。21年間男として生きてきたが、女子の身体で用を足すのは初体験だ。自分の行動とは裏腹におしっこは勢いよく噴射した。お腹を押さえながら最後の一滴まで出して、トイレットペーパーでよく拭いた後、パンティーとスカートを履き、手を洗った。鏡を見るとゲッソリと疲れた表情のレアハ王女が映っていた。


『男の大切なものも全て奪われたんだ…』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ