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初風呂

居心地の良くない夕食を終え、脱衣所へ向かう。お城のお風呂ってドキドキする。豪華なんだろうなと身構えながらドアを開けると、とても広い脱衣所だった。脱衣所でこの広さなら、お風呂はどれだけ広いのだろう。そう思いつつ自分の衣服に手を伸ばし脱ごうとする。でも中々脱げない。レアハの身体で着替えるのに慣れていないし、ドレスって脱ぎづらい。今朝も体育でも着替えているから3度目だけど恥ずかしいものは恥ずかしい。こういうのは勢いが大事。目を瞑って早々に脱ぐ!数分後、格闘の末に脱ぐも生きた心地がしなかった。用意されていたバスタオルで大きな胸を隠して進む。お風呂へ向かうと大浴場だった。あまりにもスケールが違いすぎる。凄いよ王族。女の子の身体でお湯に浸かるのは初めてだけど、ここは疲れを癒す時だ。ゆっくりしようと思ったのも束の間、耳元で可愛い声が(ささや)かれた。


『貴女のお背中お流しします。』

『にゃっ!?』


思わず猫のような声を上げ振り返ったらそこにタオル1枚のメイドが居た。きっと今の僕の顔は真っ赤だろう。


『どうかされましたか?』

『どどどどどうって…きみなんでここにいるの!?』

『王女様のお世話はメイドの務めですから』

『そうなのかもしれないけどさぁ!』


思わず声を大にした。大浴場で反響する。どうやら僕はお風呂ですら、ゆっくりできないようだ。

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