表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隣の席の女子がグイグイきています  作者: 黒い糖
第一章 春は出会いの季節というらしい
9/22

9.休日とはなんだろうか 其のニ

 

 結奈さんが帰ってからは、特に何もなかった、と言いたいところだが思わぬ伏兵がいた。


その正体とは?それは木下である。

アイツは突然やってきた。


その時僕は、リビングでまたゴロゴロしていると、突然にインターホンがなった。


またこの服で出なきゃいけないのか、そう思いながらドアを開ける。そこには、よお!と言わんばかりの顔があった、それは木下である。



 僕の服装を見るなり、なにかに納得したような顔をして言った。



「あぁ、ヒナまた妹さんに女装させられたのか、納得したぜ!」



 と、キラッとした笑みを向けてくる、それを振り払い聞いた。



「木下、何の用?」



 すると、木下は手に持っていた箱を掲げてニンマリ笑った。



「いやいや、迷惑かけたみたいだからな、ケーキを買ってきたんだぞ?どうせなら一緒に食べようぜ。」



 と言う。それなら全然オーケーだ。むしろありがたいな。


とりあえず、木下を家にあげる。



 木下を椅子に座らせて、お皿などの準備をしていると、木下は聞いてきた。



「で、どうだった?西野さんは。惚れただろ?俺はもうとっくに惚れてるぜ。でもなーフラれたんだよなー。」



 そんなことを言っているので、木下に言ってやる。



「結奈のこと?泊まっていったよ?ここに。」



 それを聞いた木下は、目の色を変えて驚いていた。



「ヒナ、お、お前、いつの間にそんな関係に?ちくしょー。それに、名前で呼びやがって。多分いないぞ!あの学校に名前で呼ぶ人は!」



 なんか、勘違いしているようなので、説明を付け加える。面倒くさいので。



「まてまて、なんか勘違いしているようだけど泊まっていったのは、妹の策略であって、そして、ここにきた理由は僕の忘れ物を届けてくれただけだよ。」



 それを聞いた木下は、どこかほっとした様子になった。

そして何故か頭をクシャクシャ撫でてくる。



「まあ、理由があるなら納得だな。それより、妹さんはでかした。ヒナの可愛い姿見えたし、今度の文化祭はそれ着てくれよ。」



 うへえ、何言っているんだこいつは、なんかやだな。ケーキを食べながら思う。


しかし、お詫びの品を買ってきてくれたので水に流してやろう。


 

 ケーキを食べ終わると木下は帰っていった。また来たときはご馳走になるぜ!とキメ顔を残して、なんだったんだろうか。


 明日のことは、木下には話していない。もし話したとしたらまた騒ぐからだ。

近所迷惑になるといけないからね。


 明日は結奈さんと外出、振り回されそうだなぁと思う僕だった。

面白いとか続きが読みたいって方はコメントやブックマークよろしく!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ