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隣の席の女子がグイグイきています  作者: 黒い糖
第一章 春は出会いの季節というらしい
4/22

4.甘えん坊でしっかり者の妹1

モチベーションが上がらない.....!

 家についた、西野さんが逃げらように帰った後食品を買うためにショッピングモールに行った。右手には買った食品が入ったバックがある。


 ドアに手を掛けると鍵がかかっていないことに気づく、芽衣が帰ってきているのだろう。


「ただいまー。」


  帰宅時の掟のような言葉を言った瞬間声が飛んできた。


「おかえりっ!遅いよお兄!」


 そういうなり芽衣は抱きついてくる。結構強めだな…。それより


「学校はどうだった?」


 初めての高校生活初日の感想を聞いてみると、芽衣は笑顔で答えた。


「ふふん、友達はできたし、もうクラスでは人気者だよ!」


 流石のコミニケーション能力である。我が妹はすくすく育っています母さん父さん。でもそのうち僕が兄だとバレるだろうなあ、そこが心配。

 

 とりあえず、玄関から動こう。


「芽衣、夜ご飯の準備するから離れて。」


「うーん、わかった。」


 そう言ってしぶしぶ離れる芽衣。しかし、夜ご飯と聞いてからはウキウキしている。とりあえず部屋着に着替えて夜ご飯の準備をする。


 さて、今日の夜ご飯はハンバーグ。芽衣に言ったところ、飛び上がるくらい喜んでいた。そんなに腹が減っていたのか…。


 そんなことは置いといて、料理に取り掛かる。以前、木下に手料理を振る舞ったとき、とても美味しいと言っていたが加えて「女子力パネエ!」と言われた。今度からは控えるようにして芽衣にも料理させたいものだ。


 玉ねぎを切っていると、芽衣が近づいてくる。そんなに待ちきれないのか。準備ぐらいはしてもらおう。


「芽衣、お皿とか出しておいて。」


「はーい。」


 そう言って、お皿やら箸やらを準備し始める芽衣。時間が経ち少しすると芽衣が不意に話しかけてきた。


「お兄、新しいクラスで何かあった?」


 芽衣がこんなこと聞くとは珍しい。それより今日何かあったかな?


「特にはないよ。でも隣の席の人が明るい人だったのは覚えてる。途中まで一緒に帰ってたし。」


 僕の言葉を聞いた瞬間、芽衣はものすごい勢いで近づいて叫ぶように言った。


「お兄!それ誰!ていうか女子?」


 近い近い、待ってくれません?芽衣さん。こっちはまだハンバーグ焼いてるんだよ?大事でしょ!ハンバーグ。


「待て待て、隣の人は女子だけどそんなにがっつくなって。」


 グイグイくる芽衣を抑えつつ言う。我が妹は、僕に近づいてくる女子をとても警戒しているようだ。意味はわからないが。


「とりあえず、夜ご飯にしよっか、芽衣。」

 


 僕が作ったハンバーグを芽衣はとても気に入ったようで、モリモリ食べていた。その体のどこにそんなに入るのかって言うぐらいに…。夜ご飯を終えた後、芽衣は僕の隣の席の女子のことを聞いてきた。


「で、お兄その人と連絡先交換とかはしたの?」


 ちょっと膨れっ面で聞いてくる芽衣。


「まあ、交換はした。そして、一緒にショッピングに行くとか言ってたね。」


 それを聞いた芽衣は驚いた顔をしていた。なんだその得体の知れないものを見たような顔は。


「あの私以外の女の人と出かけたことのないお兄が、女子とショッピング?!」


 流石に言い過ぎではないかと思うが、本当のことなので反論はできない。


「グスッ、お兄も成長したね、初めてかもしれないけど頑張ってね!お兄!...それと明日家で可愛い服着せるからね!」


 芽衣はそう言うと自室に上がっていった。さっきとは打って変わって意見が違うじゃないか、なんかちょっと泣いてるし。それに、明日が怖くなってしまった。


 僕はなんだか疲れたので、風呂に入って倒れ込むように寝た。





次回からは早めに投稿していきたい...とりあえずは週一、ニぐらいに。

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