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隣の席の女子がグイグイきています  作者: 黒い糖
第一章 春は出会いの季節というらしい
17/22

17.食事はみんなで食べた方が美味しいらしい その3

3ヶ月...

 チャイムが鳴った、それは来客を意味する。


 我が家には玄関前のカメラが備え付けられている。画面越しに見えたのは結奈(ゆな)さん御一行の4人である。


「ヒナくん〜来たよ〜。」


 そう聞こえた。


 ひと足先に玄関へと向かっていた妹の芽衣(めい)に続いて僕も玄関へと向かう。


 芽衣は僕の到着を玄関の扉の前で待っていた。


 自分からは開けないのか...そう思いながら、友人が待っている鍵を開け、扉を開く。


 扉を開けると元気の良い挨拶が響いた。


「「「「こんばんわ〜!」」」」


 

 結奈(ゆな)さん、森野(もりの)さん、後藤(ごとう)さん、木下(きした)の4人が時間通りに家に来た。


「皆さんこんばんわ!あっ、私、北原 日菜(きたはら ひな )の妹の北原 芽衣(きたはら めい )です!以後よろしくお願いします〜。」


 すかさず芽衣がみんなに向かって挨拶と自己紹介をする。


 流石、外面はしっかりと礼儀正しい妹である。


「みんないらっしゃい〜。上がって上がって。」


 すかさず、僕もみんなへと対応する。


「「「「お邪魔しまーす!!!!」」」」


 そういうと、揃って靴を脱ぎ、家にあがった。


 スリッパをみんな履いてくれたので、前もって四足並べていてよかったと思った。


 リビングに案内しようとしたその時、結奈さんが少しニヤつきながら近づいてきた。小動物を見るような目で!


「ヒナく〜ん?どうしたのかな〜そのお洋服は!」


 少しずつ、少しずつ後退りする。しかし、結奈さんのあゆみは止まらない。


 横を見ると、着せた本人である芽衣が笑いを堪えて、手で顔を隠している。着せておいて!


「こ、これは妹が!芽衣が着せてきたんだ!」


 必死に弁明をする、しかしこんな女装姿をしていては聞く耳を持たないだろう。


 そばから見ていた森野さんが反応した。


「おやおや、北原くん?やけに可愛らしい格好ではないかねぇ〜?」


「ありゃ!?北原くんって男子だよね??」


 後藤さんは驚いて戸惑いを隠せていないようだ。後藤さんはともかく、森野さんからはからかわれそうな雰囲気が感じ取れてしまう!

 木下はというと腹を抱えて笑っている。あとでお灸を据えないとね…。


「ヒナくんには他の服も着てほしいなぁ...?」


 結奈さんが笑顔で聞いてくる。これはどう答えれば正解なのか…。


「食後にでもやりましょう!」


 勢いよく芽衣が答える!元気があってよろしい!って、うぇぇ???

 芽衣さん何言っちゃってるの!?


「ささ!皆さんどうぞどうぞ〜。」


 固まっている僕を置き去りに、芽衣は4人をリビングへと案内する。


 はっ!と意識を取り戻した僕も慌てて後を追っていった。


 

 4人をリビングに招き入れる。鍋に入ったカレーは冷めてしまっていた。玄関でのいざこざで少し冷めるくらいは時間が経っていたようだ。

 

 「カレーあっためるから少し待っててね〜。」


 そう言うと、各席についた4人プラス芽衣を加えた5人は、「いいよー」や「待ってるねー」などと言った。


 5人は芽衣を中心に、自己紹介をしあったり、今の僕の服装の話などいろいろな話をしているようだ。


 時々チラッとコチラを向いて顔をニヤつかせる結奈さんや芽衣の視線はちょっとやめていただきたい…。誰のせいでこの服着ていると思っているの!!断れなかったのは事実だけど...。


 時間が少しだけ空いたからかカレーをあっため直さなければいけない羽目になってしまう。


 まあ、ぬるくなったカレーなど誰が食べたいと思うのだろうか、そう考えるとせっかく作ったカレーは温かいものを食べていただきたい。

 という気持ちは作った者のエゴである。


 それから十分経った。テーブルを囲む友人達+妹はワイワイキャアキャア言っている。盛り上がっているところ申し訳ないが...カレーの時間だぜ!!


 カチッとコンロのスイッチを切ると、カレーができたことを悟るように芽衣が立ち上がった。

 

 皆に知らせるよう声をかける。


「カレーができたぞぉ!!!」


 もう外は暗くなって夜だというのに、つい大声を出してしまった。


 しかし、待ちに待ったカレーである。ちなみに僕お手製。彼女らは待ってました!とばかりに歓喜の声を上げる。


 すると芽衣が近づいてくる。お皿を持って。


「お兄!はやくはやく!」


 すごいたべたそう。もう目がすごい、なんとも言えない...。


「わかったわかった。早くつけるから、人数分」


 そう言って、4人分、そして自分の分をよそって、友人が待つテーブルへと向かった。

3ヶ月!?

次は1週間目指そう!


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