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隣の席の女子がグイグイきています  作者: 黒い糖
第一章 春は出会いの季節というらしい
16/22

16.食事はみんなで食べた方が美味しいらしい その2

月二、三回投稿を目指したい、、、

 まったくなぜ芽衣(めい)はあんなに服を持っているのであろうか。それにサイズが合ってしまうし。そうか、体型似てるもんな...。

 

 しかし、そんなことを気にしている暇なんて無い。またまたしていると客人が来てしまう。


 せっかく来てもらうのであれば、美味いものをいっぱい食べていただきたい。それでこそ料理人(とまではいかない実力だけど)というものだろう。僕はひとりで燃えていた。


 それに気づいたのか、我が妹はこちらを見ると怪訝な顔をした。

 そんな顔をしないで欲しい...そう思いながら食材を切っていくのであった。



 

 時間は過ぎてゆき、6時半を過ぎた。順調に調理は進んでいって食材を切り終え、材料を加え、カレーを煮込んでいるところだ。


 ウチに伝わるレシピ通りに調理している。


 こだわったスパイスやダシを入れたこともあり、香り高い食欲をそそる香りが漂った。これを嗅いだだけでもお腹が空いてくる。


 そのとき準備に飽き、テレビに向かってゲームをしていた芽衣がカレーの香りを嗅いだ瞬間、叫んだ。


「カレーだぁぁぁーー!!!!」


 あまりに元気な声に注意せざるを得ない!


「めい!声大きいよ!」


 注意を聞いた芽衣は、てへっ!と舌を出した。


 まったく、元気なのはいいことだけど...。


 そんな芽衣が叫んでしまうほど、カレーの香りは良い。


 鍋に入ったカレーをかき混ぜると、とろっとしたカレーが人参やジャガイモなど具材とともにかき混ざる。

 

 さらに煮ていくことで更なる深みが...。おっと、少しよだれが出そうになってしまった。


 また芽衣に気づかれて引かれてしまう前に、正気を取り戻した。


 カレーを作ってると思い出すなぁ…、海外にいる両親を。


 

 ちょうど10年くらい前の話になるが、ウチでは週に1回はカレーを食べるような家庭だった。

 母さんが作る、自家製のカレー。スパイスやダシからこだわって作っていたあのカレーはとても美味しく、印象深く残っている。

 

 芽衣のカレー好きも、母さんの自家製カレーからのものだろう。


 母さんや父さんが海外に行くと知った時はもうこのカレーが食べられない!?と芽衣が泣き喚いていたこともあったなぁ。

 芽衣を悲しませまいと、母さんからレシピ教わってちゃんと作れるようにしたのもいい思い出である。


 隣で鍋に入ったカレーを見つめる芽衣はそんなこと覚えているのだろうか…。



 ほどよいとろみがついたところで……完成だ!


 最終確認の味見を一口…うん!今回もいい仕上がりだ!。


 味見をしてうんうん頷いていた僕を見た芽衣は、ぷくーっと頬を膨らませ、ねだる。


「お兄だけずるい!私も味見する!」


「…まったく、カレーには目がないんだなぁ。」


 このまま上げなくても問題はない、しかし、しょうがないので一口分のスプーンですくい、芽衣に渡した。


「んふふ、ありがと!」

 

 スプーンを受け取ると、芽衣はすぐさま口に頬張った。


 刹那、芽衣の身体がゆっくりと倒れ、言葉を口に出す。

 

「はぁぁ...、やっぱりこの味は最高だぁ…。」


 安堵のような声が聞こえた。そこで倒れてほしくはないのだが、芽衣のお墨付きということで美味しさは間違いないであろう!我ながら流石だ!


 キッチンの目の前にある、デジタル時計を見ると18時50分になったところだった。


 もうすぐ結奈(ゆな)さん達御一行が来る時間だ。芽衣はもちろんだが、僕も少しソワソワしていた。


 木下(きした)は小学校からのよしみで何度も招いたこと(あいつの方から来る)はあるが、同級生の女子を招くことは初めてなのである。


 座る位置とかどうしよう…と考えていた時


「ピンポーンー」


 と来客を知らせるチャイムの音が鳴った。


「お兄!来たよ!」


「はーいはい、了解〜。」


 芽衣がキャッキャとはしゃぎ玄関に走る。走ったら危ないったら、僕の緊張を少しでも分けてやりたいと心の中で思った。

 チャイムを鳴らして待つ友人達を迎えるため、妹に続き玄関へと向かった。


 ここまで読んでくださりありがとうございます〜

よければ次回もよろしくお願い致します〜

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