お友達
さて、横山の話をしていたがイライラしてきたので楽しかった話をしよう。
前話で髪の毛を触るのが好きだと言ったのを覚えているだろうか。
確かに本来は気持ち悪い、有り得ない、常識がないと言われてもおかしくない。
そこは自負しているのでなにも言わないで欲しい。
本人を特定してしまった貴方も。
しかし、八神本高専は動物園。
常識なんてもってたら精神を病むし、仲良しなんてできない。
少なくとも私はそう思っている。
それに髪の毛がなかったらとっくの昔にいじめの対象になっている。
…話がそれちゃった。
「…森田さん、髪の毛飽きない?」
「飽きないよー、にしても君寝癖酷くない?」
「あー、寮生だから。」
隣の席の木村君という友達も髪の毛で繋がったようなものだ。
とてもいい子で、肉がなくほぼ骨の子。
「悠歌ちゃん、いい子だねぇ。」
「ありがとう華ちゃん!」
「えっ…これがかよ。」
「悠歌ちゃんは可愛いの!!」
私が華ちゃんと呼んだ子は女子の中では1番仲のいい子だ。
笑顔が嘘っぽくて信用できないというのが特徴らしい(これに関しては周りから言われている事だ)。
もう1人は幸信。
男子で女子嫌いだが、この学校の女子は女子じゃないと言っている。
なにかと1番仲がいいが、しばきたくなった。
他にも色々いるが、だいたいはこんな感じだ。
なぜ同級生の友達が少ないって?
…だって怖いんだもん。
話しかけられないんだもん。
え、だって怖くない?
すっごく睨んでくる人とかいるんだよ?
…まあ好きな先輩と私が話してた、とかで恨まれたりしてるんだけど。
本当にくだらない理由で嫌われてるよ。