一番最初の春
処女作となります。
小説家になろうも初投降なので、どう書けばいいのか…。
あまりよく分かっていないのですが、面白いなど思って頂けるよう頑張りたいと思います。
【注意】
この作品は作者の体験、妄想などが盛り込まれています。
登場人物や登場団体など現実世界とは一切関係がないことをご了承ください。
皆さんは高校進学はどうしただろうか。
普通科に行ったり、工業系、商業系の学校に行ったり自分の将来を考えて決めた人が多いだろう。
私も、そうだった。
自分の興味のある学校に入学できた。
とても幸福なことだと思う。
でも、苦しくなっちゃったんだ。
それに高校生になって恋をする人は少なくないと思う。
学年一のイケメンが好き。
隣のクラスのあの子が好き。
幼馴染みが好き。
先輩が好き。
例外なく私も恋に落ちた。
でも私はどこぞのプリンセスや純愛少女じゃないから、たくさんの人に恋をした。
惚れやすいと言えばそうだし、恋愛してる自分に酔ってると言われても言い返せない。
とても素敵な学生時代。
私の人間関係も、普通の高校ならドロドロしたものにならなくて済んだのかな。
どうか聞いて欲しい。
周りには話せない、私のお話をーーー。
★
私こと、森田悠歌は春に八神本高専という学校に入学した。
…まず高専の説明からしよう。
高専、正式名称高等専門学校は五年制の学校。
高校の三年と大学二年が合体した学校と考えたらわかりやすいだろうか。
普通の高校ともう一つ違うのは、五年生が卒業するためにそれぞれの研究室で卒業研究をしなければいけないこと。
大学と同じ高等教育機関に属するから。
国立、都立、私立と優秀なところ揃い(一部を除く)で、世間から見れば優秀となるらしい。
大体が工業について学ぶ学校で、機械科や電気科、化学科なんかがあったりする。
八神本高専には、電気工学科・機械電子工学科・情報システム工学科の三学科がある。
ちなみに、私は機械電子工学科だ。
…話を元に戻すね。
全てがおかしくなったのは、私の行動のせいだ。
入ってすぐの頃、五年生の先輩方が技術講習?を開いてくれたのだ。
回路もなにも分からない一年生に教えるために、米河先生の研究室の先輩が教えるのが伝統?らしい。
私はそこで、目立つような行動を取ってしまったのだ。
私は中学の頃からの趣味があった。
名前を手帳に書いてもらうことだ。
おかしい、と思われると思う。
でも人の筆跡を見てると面白いのだ。
名前と顔を一致させることができるし。
だから、高専でもそれを行ったのだ。
…先輩達に後に聞いたら、相当印象が強かったらしい。
「先輩。」
「どうした一年。」
「名前書いてください!」
「………は?」
こんなこと言った後輩は初めてだったらしい。
まあだろうな、というのが私の正直な感想だ。
私以外にこんなことしてたらちょっと引いてしまう気がする。
そこで少し仲良く(?)なった先輩達にこんなこと言われたのだ。
「今度のイベントとかこの子に手伝ってもらったらどうかな。」
イベント?と私が首を傾げていると、近くにいた女性の先輩が説明してくれた。
「うちの学校、地域のお祭りとかイベントとかに作ったもの出してたりするんだよね。それのお手伝い。」
「人手不足だからね。」
「楽しそう…ぜひやらせて頂けませんか?」
「やってくれるの?今年の一年釣れるの早いね〜。」
純粋に私は興味だった。
楽しそうだったし、先輩達と話ができる。
本当に、興味だったのにーーー。