表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

夜の郊外の細道。


俺はその道を俺は車で飛ばしていた。


このあたりは田舎ではあるが、山道と言うわけではなくて、ほぼ真っ直ぐで見通しのよい道だ。


――遅くなってしまったな。


目的地まではまだまだ時間がかかりそうだ。


そんなことを考えながら走っていると、道の真ん中に立っている人影をライトが照らした。


突然のことであり、予想外のことでもあり、俺は慌てて急ブレーキをかけた。


車はその人物の数メートル手前で止まった。


――危なかった……。


なんでこんな時間、こんなところに人がいるんだ。


怒鳴りつけようかと思っていると、そいつがこっちにやって来て、窓を叩いた。


見れば大学生くらいに見える、暗い印象の男だった。


不自然なほどに顔色もよくない。


男は言った。


低くて聞き取りにくい声で。


「すみません。N市まで乗せてもらえないでしょうか」


N市までだって? 


俺はちょっと呆れた。


N市は逆方向のうえに、けっこう遠かったからだ。


そんなずうずうしいことをあっさり言うなんて。


俺はぶっきらぼうに言った。


「N市は遠いし、おまけに逆方向だ。俺は急いでいるんでね。悪いが乗せてあげられないよ」


「そうですか。残念です」


男はそう言った。


俺は男を残して車を発進させた。



しばらく車を走らせていると、また道の真ん中に男が立っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ