第2話 謎の美少女
「あっ、雪村さん私の事呼んでいらっしゃいましたか?」
部屋に入ってくるなり、超美人な正体不明の女の人は、雪村さんに対してそういった。
あっ、これは俺の中学、高校時代のボッチ生活で培った隠蔽スキルをいかんなく発揮して、多分気がついていないパターンですね。
まあ、いいか。俺がこんな美人に存在を認識されるなんて分不相応にもほどがあるからな。ここはこのままそっと外出て家に帰ってゲームしよ。
「おう!お前と同期の新人が入ったからな。紹介しておこうと思って。」
いや、ちょいまてまてこの部屋で新人って俺しかいませんよね。
つまりは俺のこと紹介しようとわざわざよびつけたわけですかいな!!
俺こんな美女と喋る元気と勇気なんてありませんよ
「あ、は、はい。あっ、そこにいらっしゃる人ですか??」
と彼女は今初めて気づいたらしく結構びっくりした感じにそういう。
「おう!こいつが平坂優馬だぞー!前喋ってた」
「はあ、そうなんですか。話していたのと少しちがう雰囲気ですね。」
あ、あのまた私がいるの忘れていません??そして、雪村さんは彼女に俺のことどんな風に説明したんだよ。
俺はあなたと違って美人に会える機会なんてほとんどないんですからきちっといいように紹介してもらわないといけないんですからね。まあ、どれだけいいように説明してもらっても結局何故か嫌われて終わるからいいんですけどね。
「そうかな〜?あっ、スマンスマンお前のこと完全に忘れてた。優馬にも紹介しとかないといけないな〜。この子が、小宮山咲良。今の所お前がたった一人あったことがある同期ってことになるなあ。まあ、これからごまんと同期の舞台女優俳優と会うことになると思うけどな!」
「よろしくお願いします」
「あっ、よ、よろしくお、お願いします」
「お前、めっちゃ緊張してるじゃん。クックックッやっぱりお前最高だわ」
いや、マジでそういうのは苦手なので。しかも隣の小宮山さんまで笑ってるし。
美人が笑うと無駄に美人度合いが倍増されてしまうからちゃめて欲しいですね。はい。
「まあ、お二人で仲良くしてくださいな。じゃあ、俺はここいらでお暇させてもらうとするか。いつか、また会えるといいな!今度は舞台で」
「そうですね」
俺は普通にそう答えたが彼女は
「そうですね.いつかまた舞台で共演できればいいですね。また…」
あれ…彼女新人なんじゃなかったっけ?
彼女は一体何者なんだ…?
出会ったばかりの彼女だが、本当に謎だらけの人だ。
そして、一目見た瞬間俺は、彼女は何か秘密を抱えている。そう悟ってしまった
何故そう思ったのか。それもまた謎だ。