閑話 至高なる嗜好の思考 3
牧場でのお酒事情編終了です。
当話はキャラクターの紹介のようなもので、短めですし、読まなくとも影響はないです。
そして、アルコール度数1%以上の液体の醸造は法律により許可が必要であり、本作は違法行為を助長するものではありません。
どうしてもという方はまず異世界へと渡る方法をお探しください。
ニクスが“菫“として生きていた頃は、職場で飲む機会は当然あった。乾杯のビール一杯で頬に朱が差し、続く2、3杯で完全にグダる菫にとってお酒は嫌いではないものの、浴びるほど飲みたいものでもなかった。
“ニクス“の身体はそれほどアルコールに弱くはないのだが、そこは習慣だったせいか、アルコールの度数が高くなく飲みやすいものをチビチビと飲みながら一歩引いて皆の様子を見ているのが好き。ツマミの補充をしたり世話好き。
タキタテは外見に似合わず、甘いのが好きで、まだアルコール濃度が低い、1日目、2日目の蜂蜜酒が好み。ニクスはその時点で一部を異次元倉庫に保存して発酵しないようにしている。
大きい舌でチロチロと舐めるように飲み、無くなると淋しそうに器を覗く。ほろ酔いになると喉を鳴らしてご機嫌になる。
ねこか!
ニクスがどうもタキタテに怪訝な思いを抱いているのはこういうところが大きい模様。
ぎゅ~ころはお酒はなんでも来いだが、どちらかと言うとツマミの方が好きなようで、ひとりで食べすぎて皆から睨まれることが多い。
ほろ酔いになるとすぐその場でウトウトする。
こっこさんは甘くない、キレの良いお酒が好き。中でも生姜のピリッとしたのが一番好きである。
ほろ酔いになると空に向かって麻痺や炎のブレスを吐いて一芸つかまつるという感じ。威力が普段より2割り増し?
メェテルはどの味もそれぞれおいしそうに嗜むが、5日目ほどの甘さとアルコール度数のバランスがとれたあたりが一番お気に入りな模様。
ほろ酔いになるとニクスに甘え気味になり、翌日目が覚めた後で後悔する。
フローレアは余りお酒を飲む機会に恵まれたことはない。
かつて、彼女の誕生日を祝うパーティーで大人たちの飲むグラスを間違って飲んでしまった少女。
「こえ、おいひぃれふ!フフフ」
周りの者が気づくまで次々とグラスを空けていった。
彼女はザルであった。甘かろうが辛かろうが度数が高くても全然問題なし。
表情一つ変えないのでわかりづらい。
ただし、言い争いになると、正論を順序だてて相手を言い負かそうとする。この日フローレアに言い寄ろうとした男が打ちのめされて逃げるように去り、大層ご機嫌なフローレアが歳にそぐわない妖しい笑みを浮かべていたとか。ルリネイアがフローレアに侍るようになったのはそれから差ほど間がないことだったという。




