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閑話 至高なる嗜好の思考

 こんばんは、いつもご覧いただきありがとうございます。

投稿が遅れて申し訳ありません。


 おかげさまで評価500pt、600ptを越えたお礼の閑話になります。一応最低でも週1で更新予定で、本編も近々更新します。


 寒気に見舞われておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

自分は現在風邪気味で、鼻が辛いです。皆様もお気をつけて。

 牧場における最大の娯楽はと言えば飲食である。牛乳は元よりバターやチーズ、合わせて作っている野菜。まぁ、肉類は牧場の外で狩猟してくるのだけれど。


「ありとあらゆる食材をここに集めてみた」


 と、腰に手を当てて、踏ん反り返ってニクスが言うくらいに牧場で採れる野菜や果実の種類は豊富だ。


 地力に恵まれ、農業に向いている農商国。買い付けに来た各地各国からの商人が持ち寄った商品により、商売も繁盛しているのが特色である。


 ニクスは度々訪れては珍しい農産物を買い付け、牧場で育てるのだった。



 そんなわけで食材は豊富で、流石に品種改良はできない、むしろ農業は初心者だったが、農商国で買う際に、


「この作物はどこで採れたんですか?」

「これでどんなものが作れるんですか?」


 と上目遣いで尋ねれば、市場には不釣り合いなお嬢さん風なニクスがコロコロと表情を変えて笑うだけでおじさんたちは役得役得とサービスしすぎて奥さんに怒鳴られるところまでがセットである。


 そんなちょっとの情報で育てられるほど農業は本来甘くはないが、牧場の菜園の土壌が栄養豊富過ぎて、作物毎に適した温度を【結界術】を利用してやればそれなり以上に育っていた。



 “食“に関しては万全であった。


  では“飲“に関してはどうか?


 菫として生きていた、“現代日本“のように文明が発達していないこの世界は空気も水も汚れていなかった。どちらも済んでいて美味しい。

その水で入れたお茶なんかもやはり美味しい。採取した果物を絞れば100%のジュースも今まで飲んだものよりもおいしかった。



    しかし、である。


 “現代日本“という様々な商品で満ちた社会をなまじ記憶しているニクスである。炭酸飲料などの飲料水はもちろん、なによりアルコールだって飲みたいのだ。


※ニクスは見かけはまだ幼いですが中身は大人でした。お酒は大人になってから。良い子も悪い子も真似しないでね!※


 むろん、町などにいけば酒場などで飲むことは可能だが、絡まれて揉め事が起こるのは予想できるし(体験談)、なによりおいしくないのだ。


 ならどうするか、



    作るでしょ!


 “現代日本“では個人での消費であってもアルコール度数1%以上の飲料を造醸するのは違法であった。

だがここは日本ではないのだ。


 ニクスが妖艶な笑みを浮かべたのは当然の帰結だった。



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