Timer
もう寝よう、もう寝よう
いつも心に決めてる時間
でも
台所には
仕事をしている、薬缶がいる
眠る前に、火にかける
そうして僕は、蒲団に入る
君は一人、暗い中
足元を照らした、灯りの上で
しゅんしゅんと
白い
涙を流す
カタカタとないても
グラグラと煮ても
ジュウジュウと叫んでも
眠っている僕は気に留めない
設定し忘れたTimerが
君をどんどん焦がしていく
カタカタとないても
グラグラと煮ても
ジュウジュウと叫んでも
君に止める術はない
ピィピィとTimerが僕を起こす
朝起きた時に、君の中には何が残る
僕にはそれが、楽しみでならない
ありがとうございました。




