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夜空に瞬く星に向かって 第二部  作者: 松由実行
第十二章 トーキョー・ディルージョン (TOKYO Delusion)
15/69

15. 鳥

 

 

■ 12.15.1

 

 

 夜明けまでまだ少し時間のある深夜、東京上空に現れた数十隻もの戦艦は、太陽の光の当たらない高度に留まっているので星空の闇に紛れてさほど目立つ事も無かった。

 だがそれはヒトが肉眼で夜空を見上げた場合だ。

 

 AEXSS自体の重力センサーにレジーナからの索敵情報を重ねてシールドバイザーに投映表示している俺達の視野であれば、本来夜空さえも見える筈の無い最下層の地表から上を見上げると、二層の底面越しに遙か1000kmの上空に浮かぶ数十隻もの機械達の艦隊のマーカがはっきりと表示される。

 もちろんそれは敵性のマーカでは無く、味方である事を示す緑色のものなのだが、それにしても3000mを越える巨大戦艦が何十隻も頭の上に展開する様は、充分に圧迫感がある。

 そして層状都市構造体が途切れる新木場辺りの開けた場所に出て夜空を見上げるなら、AEXSSの光学センサーが捉える画像で戦艦の姿をはっきりと認識することも出来るだろう。

 

 それは俺達だけで無く、都市上層部で夜空を見上げる住人達にも、彼等が例えば機械義体や生義体の強化された視力を持っているならば、或いは生身のヒトであっても何らかの理由で人工眼球や埋め込み型の光学センサーを有している者であれば、暗い夜空の中に地上光や大気散乱光を受けて仄かに光る多数の巨大な艦を視認することが出来ただろう。

 

 ファラゾアとの戦いに辛くも勝利し、種族全体隷属化の絶望の淵から巻き返し一転連中を太陽系から叩き出すことに成功した地球人類は、同様の侵略的意図のある異星種族から自分達の生存権を守るため、二度と絶望の淵を覗き込むようなことが起こらないように、あらゆる事を二の次にして国家経済の構造を歪めてまでも防衛軍備の増強に全力を注いだ。

 列強種族の一角であるファラゾアの占領主族艦隊を従族である地球人がほぼ独力で叩き潰し、その支配をはねのけて自らが居住する星系から叩き出し追い返したという、常識では考えられない実績を残したことで他の銀河人類から一目置かれた為に、それ以降積極的にソル太陽系に攻め入ろうという銀河種族が居なかったことも幸いして、ファラゾアの撤退以降地球上空に有力な敵性の異星艦隊が姿を現すという事は無かった。

 

 ファラゾア以外の列強種族にしても、自分達の支配宙域から遠く離れた辺境の地に棲息する、異常に戦闘能力が高く好戦的かつ執念深い、要するに「ヤバイ」種族に手を出してわざわざ火中の栗を拾うような真似をするほど愚かでは無かったため、彼等がファラゾアの後釜として地球人を手に入れようと動く事もなかった。

 宇宙空間の航行技術さえまともに持っていなかった未開種族が、わずか数百隻の従族収穫艦隊とは言え、それまで見たことも無い筈の超高度技術に触れてそれを一瞬で吸収し、列強種である主族艦隊を完膚なきまでに叩きのめす程の力をつけ、そして実際にそれをやってのけた。

 

 まるで原生生物が、摂取した他の生物の特徴を模倣して次々に様々な力を取り込んで身に着けていき、果ては手の付けられない恐ろしい化け物に変わっていくホラーなフィクションを地で行く様な、そんな一種不気味な奴等にわざわざ手を出そうなどと考える列強種族は居なかった。

 そして運の良いことに、列強種族が避けて通ろうとしている「危険物」に敢えて手を出してみようと思う様な変わり者も、辺境であるソル太陽系の近くには居なかった。

 

 そんな訳で、技術的にも銀河種族の平均よりも遅れており、居住可能惑星をたった一つ支配するだけの小さな国家で、わずか数百年前に数多ある銀河種族の中に名を連ねたばかりの新参者の地球人ではあったが、ファラゾア撤退以降これまでの間、居住星上空を敵性の異星艦隊で埋め尽くされるというような絶望的経験をしたことはなかった。

 

 勿論今東京上空を埋める巨大戦艦からなる艦隊は、敵性種族のものではなく、それどころか短い付き合いではあっても無二の友好を互いに示し合う友軍である機械達の艦隊だ。

 しかし地球上でも十指に入る大都市の上空を、その気になればその都市を一瞬で消滅させることが出来るだけの力を持った有力な異星艦隊が覆い尽くすなどという経験は地球人類にとって初めてのことだった。

 それが敵のものであれ友軍のものであれ、見上げる地球人にとって相当な異常事態である事に変わりは無かった。

 

 あれだけ目立ちたくない、人知れず目標のカルト野郎を始末したいと言っていた機械達が、こういう行動に出たという事は、事態がそれだけ切迫したという事なのだろう。

 ネットワーク上で戦っていたメイエラが悲鳴を上げるように、後手をとった、押さえられないと言っていたのが記憶に残っているが、それは誇張でも何でも無く本当にお手上げの状態で、こうやって機械達が多数出張ってくる以外に事態の収拾がつかなくなったと言うことの証左なのだろうと理解した。

 

 さて、長々と語ってしまったが。

 

 汐見通りを西に高速で突っ込んできたHASは、四ツ目通り交差点で待ち構える俺達のもとに一瞬で到達した。

 俺達は交差点から少し西に引いて、HASがその気になればいつでも南に進路を変えられるような位置でそれを迎え撃った。

 その俺達の気配りを知ってか知らずか、HASは減速さえせずに交差点を突っ切って、こっちに突っ込んできた。

 至近距離から立て続けに発射されるGRGの実体弾が、衝撃波を纏い唸りを上げて身体のすぐ脇をすっ飛んでいく。

 それに対して、レーザーの併用も無くただ単に実体弾をばら撒いているだけのヤル気の無い俺達の銃撃は、HASの装甲上で派手に火花を散らすだけで、決定的なダメージを与える事が出来ない。

 HASはすでに俺達に自分を完全に破壊する意思が無いと見切っているのか、たいした回避行動も取らずに真っ直ぐ突っ込んでくる。

 HASを南に行かせるためには、進行方向正面に陣取って迎え撃たねばならないが、真っ直ぐ突っ込んでくる巨大な金属塊に対してそれが出来るのも限度というものがある。

 真っ直ぐ突っ込んでくるHASを、僅かに躱してやり過ごそうとしたその時、HASの右肩のGRGがピタリとこちらを向いていることに気付いた。

 ヤバイ。

 直感的に、そう感じた。

 HASが通過するのとは反対方向に飛び退ろうとした。

 僅かに一瞬、GRGが光弾を吐き出す方が速かった。

 ごく至近距離から撃たれた超高速の実体弾は、光ったと思った瞬間には、ライフルを構えていた俺の右脇腹を削って俺の後方の地面に着弾する。

 急激に方向転換したHASがこちらに向かってくる。

 HASの手が迫る。

 HASの手が肩に当たり、そのまま薙ぎ払われるようにして吹き飛ばされる。

 宙を飛んで、道路脇のビルに壁に叩き付けられた。

 慣性制御が効いているので俺に伝わる衝撃はそれほど酷くもないが、追い打ちをかけるようにHASが突っ込んでくる。

 壁に叩き付けられた俺を殴りつけようとしているのか、HASの右腕が持ち上げられる。

 その右腕の、二の腕から先が消えた。

 同時に、HASの頭部とGRGの砲身が転がり落ちる。

 

「ルナ、止めよ。それ以上破壊するでない。」

 

 ニュクスの声が聞こえた。

 HASの左腕が振り上げられた。

 その左腕が肩口から切り離され、振り上げた勢いのまま回転しながらHASの後方に飛ぶ。

 

「止めよというに。」

 

 さらにHASの多脚部分に乗っている、何らかの大きな構造物の一部が切り離されて落下する。

 同時にHASが地面へと落下するが、右足を破壊されている為にバランスが取れず巨体が大きく傾く。

 HASの左後脚が切り落とされ、HASが完全に擱座した。

 

「ルナ! 止めよ!」

 

 黒い刀身の刀を振るい、HASの身体を切り刻むルナにニュクスの鋭い声が飛ぶ。

 さらにHASの左前脚が切り飛ばされる。

 HASは傾き、多脚の胴体を地面に付けて完全に擱座した。

 唯一残った右前脚がまだ動いているが、実質的な脅威度は無くなった。

 何か妙な武器を隠していなければ、という話だが。

 

「ルナ、大丈夫だ。俺は無事だ。もういい。」

 

 闇に紛れて視認できないほどの速さで動きHASを切り刻んでいたルナの黒メイド姿がHASの脇に現れた。

 ルナは刀を鞘に収めながら地上を歩いて俺に近寄ってきて、だらしなく壁に叩き付けられもたれ掛かっている俺の左肩を持った。

 

「マサシ。怪我は。」

 

「大丈夫だ。たいしたことは無い。」

 

 俺はルナに助けられて立ち上がりながら言った。

 ヘルメットバイザーのHMDスクリーンに、AGGセパレータが一部損傷したことと、AEXSSにもやはり損傷があることが表示されている。

 どうやらHASのGRG弾体が身体を掠めた際に、AEXSSの右脇の一部と、その向こう側にあったAGGセパレータを破壊されたようだった。

 運が良かった。

 逃げようとする動作が一瞬でも遅ければ、腹のど真ん中に食らっていたかも知れなかった。

 右脇の損傷はスーツのみに留まらず、多分身体にも傷があるのだろう。

 右脇が灼けるように熱く、脈打つように痛みが走る。

 だが、生きている。

 

「止めよと言うたであろうが。なぜ止めなんだ。HASの損害は最小限で捕獲するという話じゃったろうが。」

 

 そのルナの向こう側に現れたゴスロリ幼女が、厳しい目でルナを見上げている。

 

「HASはまだ攻撃の意思を示していました。」

 

「AEXSSの上から殴られてもたいした被害にはならぬ。」

 

「マサシのAEXSSには損傷がありました。マサシの安全が第一です。最初からこうすれば良かったのです。」

 

「依頼不履行にするぞえ。乗って居る奴に用がある故、余り傷つけてはならんと言うた筈じゃが?」

 

 ニュクスの目が一層険しくなり、ルナを睨め上げている。

 対して、ヘルメットを被っているルナの表情は分からない。

 ヘルメットを取ったところで無表情なのだろうが。

 

「マサシの安全が第一だと言いました。些事は無視しました。」

 

 AEXSSの構造として、装甲でもあり駆動部でもあるスーツに大きな損傷を受けると、その部分については防御力と出力が大きく低下するという欠点を持っている。

 装甲の塊のようなHASとは異なり、街中を着て歩いてもそれほど目立たないほどにスリムなAEXSSであるので、その辺りはどうしようもないのだが。

 その損傷したところをHASに殴りつけられれば、生身で受けるのとそう大差ないダメージを得ることになる。

 ルナはそれを心配したのだろう。

 心配性と笑うことも出来るが、しかし俺を護ることがルナとレジーナの最高優先度の行動原理であることを考えると、今のルナの行動は至極当然のものであると言える。

 

「些事と言うかや。」

 

 ニュクスの声が固い。

 珍しく、ニュクスとルナの対立が起こり、それを引っ張ってしまっているようだった。

 

「ルナ、礼を言う。助かった。ニュクス、こういう奴だ。済まないな。」

 

 俺が割って入ることで双方共に黙る。

 機械達の演算能力をもってすれば、ニュクスがこういった行動に出ることを予想するのは難しくないはずだが。

 或いは別の意図があるのかも知れない。

 

 そこにアデールが到着した。

 地上に降りた黒いAEXSSが、ゆっくりとこちらに歩いてくる。

 

「派手にやったな。中身は無事なのか?」

 

「物理的な攻撃手段と移動手段を奪っただけです。システムのハードウェア部分に損傷はありません。」

 

「オーケイ。夜が明けるまでにはまだ時間があるが、移動しよう。HASは本来の誘導目標地点に持っていく。」

 

 アデールの言葉と共に、どこから現れたか十数人のAEXSS姿が路上に着地し、HASを取り囲む。

 HASにワイヤとネットを掛け、十人ほどで持ち上げて空中を飛び去っていく。

 ルナがHASの四肢を殆ど切り落としているので、大きな抵抗を受けることも無く、HASはあっけなく持ち去られた。

 ルナでは無いが、本当に最初からこうしていれば無駄な市街戦など行う必要も無かっただろうに、と溜息が出る。

 俺達だけで目標地点にHASを追い込むことが出来ず、特殊部隊に姿を晒させる事になった時点で計画の一部には失敗しているという事であり、余り偉そうなことを言えた義理でも無いのだが。

 まあそもそもが、運送屋に市街戦をやって軍用のHASを誘導しろというのが、無茶と言えば無茶なのだが。

 

「さて、俺達も移動するか。」

 

 まだ夜が明けない暗闇の中、スクラップになった鉄塊のようにHASが持ち去られていくのを見送ったあと、俺もルナとニュクスに声を掛ける。

 AGGセパレータが一部損傷している俺のスーツは高機動力が一部低下している状態ではあるが、ただ単に空中を移動する分には何の問題も無い。

 

 四ツ目通りを南下し、湾岸幹線道路を越えて新木場と若洲の境辺りまで飛ぶと、広いコンテナヤードの隅に網を掛けられたHASとその脇にアデールが立っているのが見えた。

 HASをここまで運んできた特殊部隊は、再び姿を隠したようだった。

 

 海が近いからか、或いは開けた空間だからか、夜だというにもかかわらず旧都心とメガフロートからの街明かりで薄暮並みにほの明るいこの辺りには、カラスやカモメなどの鳥が多く飛んでいる。

 アデールとHASが佇む場所の周りを囲むコンテナの上にも、沢山の鳥が羽を休めて止まっているのが見えた。

 旧都心の層状構造を抜け、開けた空間の空中を飛んできた俺達三人がアデールのすぐ脇に着地する。

 

「一応ここで中身が無事か確認してみようぞえ。」

 

 そう言ってニュクスがHASに一歩近付く。

 HASは戦闘中のフルサイレントモードのままだろうが、機械達ならそれを突破する手段を持っていてもおかしくはない。

 物理的な接触があれば、フルサイレントモードを突破するのはさほど難しくないのだと、以前ブラソンから聞いた覚えがある。

 しかしニュクスはその場に留まったままだった。

 そのニュクスの不可解な行動に首を傾げた次の瞬間、俺達を囲むように置いてあるコンテナの上から、鳥が一斉に飛び上がった。

 

 数百を超える鳥が羽ばたき飛び上がる音は案外に大きく、思わず辺りを見回す。

 飛び上がった鳥たちはまるでそれが餌場であるかのように、あるものはまっしぐらにHASに向かって突っ込み、別のものはその巨大な胴体の上を歩き回り、そしてそれ以上の数の鳥がHASの上空を大きく旋回している。

 鳥の種類など関係なかった。

 カラスにカモメにハト、セキレイにイソシギにアジサシ。

 通常では絶対にあり得ない種類の鳥がごちゃ混ぜになってHASに突進した。

 すぐにHASは大量の鳥によって覆われた巨大なオブジェと化し、一部の鳥は地上に降り、そしてニュクスの肩や頭に止まっているものもいた。

 

 それは異様な光景だった。

 通常なら決して一緒に行動するはずの無い様々な種類の鳥が、ごちゃ混ぜに押し合いへし合いしながらHASの上に止まり、溢れたものは地上に留まり、しかしその眼は全て真っ直ぐにHASを向いている。

 

「驚いたかや? 鳥に擬態させたナノマシンじゃよ。ここに居る全ての鳥が、ナノマシンの集合体じゃ。

「便利なんじゃ。鳥はどこまでも飛ぶしの。高い建物の上に止まっておっても不審がられぬ。窓枠やバルコニーの手摺り、アンテナの上や排気ダクトの中、どこにおっても怪しまれることはない。量が必要なら大型の水鳥の群れを作れば良い。細かなところに入り込みたければ、小鳥の姿にすれば良い。定点観察したければ、巣を作らせれば良い。カラスなど、どんな時間にどんなところを飛んでいようが、誰も怪しまぬ。」

 

 そう言って、頭の上にセグロセキレイとコアジサシを止まらせたニュクスが俺の方を振り返ってニヤリと笑う。

 

 なんてこった。

 連中が敵では無いのでそういう問題は無いのだが、しかし今から後は鳥を見る度に疑いの眼で見てしまいそうだ。

 

「ダメじゃの。居らぬ。」

 

 ニュクスがポツリと言った。

 

「居ない? 例のカルト野郎か?」

 

「居らぬ。破壊されたのではのうて、もともと居らなんだのじゃろう。なかなか狡猾な奴じゃのう。」

 

「どういう事だ?」

 

「まるでこのHASの中に本体が乗って居って、逃走を図っておる様に見せかけて、儂らの注意を全部こっちに向けておいて、その裏側でなんぞやらかしとるぞ、此奴は。

「ニュルヴァルデルアじゃからのう。本体なんぞどこに居ってもええ。なんなら、居らんでもええ。」

 

 ニュクスの顔が妖しく笑う。

 その頭の上に乗ったコアジサシが小首を傾げて、そのシリアスな雰囲気を全て台無しにしているが。

 

 こちらを向いているコアジサシと見つめ合って数瞬。

 辺り一帯に大音量でいかにもという不快な音調の警報が鳴り響いた。

 この辺りだけでは無い。

 夜中にもかかわらず次々と明かりが点灯していくところをみると、旧都心の層状構造体でも、東京湾メガフロートでも同様に警報が鳴っているようだった。

 

「どうした? レジーナ?」

 

「連邦軍地方司令部より警報発令です。東京湾メガフロート上にシード発現。警報レベル5。最高レベルです。連邦軍地方隊スクランブル出撃中。」

 

 シード?

 地球上に? 事もあろうに東京に?

 一瞬思考が止まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 いつも拙作お読み戴きありがとうございます。


 敢えて内容には触れず、別件を。


 本作について、本章が終了したところで二部に分離しようと考えております。

 即ち、CRISISを書く前に書いた11章までと、CRISISを書いた後の12章以降、です。

 作成順で読んで欲しいとかそういう意図では無く、やはりCRISIS前とCRISIS後ではネタバレの度合いが異なるので、悲しいネタバレ事故を少なくしたいと考えてのことです。


 CRISISを書く前は、ネタバレとは云いつつもまだ300年遡って回収する伏線の様な書き方をしていました。

 CRISISを書いた後は、モロにネタバレさせていたりします。

 書き方が安定していない、と指摘されてしまえばそれまでなのですが、やはりその辺りはどうしても変わってしまうところではあります。

 ので、先に本作を読み始めたけれどネタバレが嫌な方は第一部終了の所で一旦中断して、先にCRISISを読んで戴くという選択肢、或いは切っ掛けになれば良いな、と。

 私もそうなのですが、読み始めると止められなくて、結局最後までノンストップで読み切ってしまった、チクショウやっぱり途中でやめておけば良かったぜ、という不幸で悲しい事態に陥らないように、途中に踊り場を設ける感じです。


 分離改訂作業中は皆様にご迷惑をおかけすることになると思われますが、ご理解ご容赦戴きたくお願い致します。


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