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例え、これが“不倫だと”分かっていても貴方を諦めきれない私がいる!

作者: 七瀬








私は昔から、“不倫をする女性ひとを軽蔑していた”

人のモノを奪い取るような人が、本当に幸せになれるのだろうか?

絶対に幸せになんかなれやしない!





私の女友達も、不倫をしている女の子が何人かいる。

私はその時は、愛想笑いをしながら聞き流しているが実際は、、、?

その女の子を軽蔑している。

男なら腐るほど何処にでもいるというのに、わざわざ何故既婚者を選ぶのか?

年上の男性ひとが好きなら、独身の男性ひとだっているはずだ!

それなのに、“妻子が居る男性ひとを選ぶのは何故?”

私にはまったく理解できなかった。






・・・あの時までは。



ある日、私が通うジムに新しく入ってきた男性ひとと出会う。

最初は何気ない会話から、少しづつ仲良くなっていった。

勿論、彼から結婚している事や子供がいる事も最初に出会った時に聞いていた。



......にもかかわらず、私は彼をいつの間にか意識していたのだ。

まだ、“好きかどうかも分からないというのに。”

私は確実に彼を意識していた。




『久しぶりだね。』

『最近ジムで顔を見なかったんですけど、どうしてたんですか?』

『子供が病気になってね! 入院してたんだよ。』

『もうお子さん、大丈夫なんですか?』

『あぁ、もう大丈夫! 凄く元気になって家の中でいつも走り回ってるよ。』

『・・・そうなんですか。』

『親がこんなに心配してても、子供はケロッとしてるもんなんだな。』

『でも良かったじゃないですか、元気になって。』

『まあ、そうだね。』

『これからは、またジムに普段通り来れるんですよね?』

『そうだね、子供も元気になった事だしね!』

『じゃあ、またこれからもよろしくお願いします。』

『あぁ、こちらこそ! よろしくね。』

『はい!』






私は彼のキラキラした笑顔に完全に釘付けになった。

私は彼をいつの間にか、好きになってしまったのだろう。

少し体が火照っていたのも分かった。

彼にドキドキしている私があそこには居たのだ!

間違いなく、私は彼を本気で好きになっていた。





・・・それから数ヶ月後には。

私と彼は気がつけば体の関係を持ってしまった。

これは! 私にとって自然の流れだった。

好きな男性ひとと一つになりたいと想う願望は自然の事だと私は思う!

それが例え、妻子が居る既婚者の男性ひとであっても

私は彼を愛してしまった。



でもまさか!? “私が一番軽蔑していた不倫を私自身がするなんて”

想像もしていたかった事だった。

わざわざ既婚者の男性ひとを好きになるなんてバカな事だと思って

いた私はもうココにはいない!

同年代の男性ひとにない落ち着いた男性ひとが既婚者の

男性ひとなんだと初めて分かったからだ。

素敵だと想う男性ひとほど結婚しているのだと気づかされる。

今頃になって私は、不倫をしている女の子達の気持ちが分かったのだ。

私はいけない事をしているが、彼の事は諦めきれない!

例え、彼と不倫関係にあっても......。

私は彼を“心から愛している”

もう、後戻りは出来ない!

このまま私の今ある彼への気持ちを突き進めていくしかないと決心する。







・・・でもそんな時、私は彼からこう言われてしまう。




『ゴメン、妻に君との関係がバレたかもしれない! もうこういう関係は

やめよう。自分勝手で本当に申し訳と想っているが、でも僕が君を好きだ

った事だけは本当だったんだ。最後まで自分勝手だよな、最後にごめん。』

『私は別れたくない! 貴方が好きなの!』

『・・・済まない、僕はやっぱり妻や子供が一番大事なんだ!』

『私の事は遊びだったの?』

『そ、そうじゃない! でも君がそう想うならそれでいいよ。』

『“本当に最後まで自分勝手な男ね!”』

『・・・すまない。』

『もう、“ごめん”なんて言わないで! 私が惨めになるじゃない!』

『・・・あぁ、』

『もう奥さんと子供の所に戻ってよ! 二度と私に会いに来ないで!』

『・・・“ごめん”』

『・・・・・・』






・・・彼は最後にそういうと? 

私に振り返る事なく奥さんと子供が居る家に帰って行った。

私はいつ彼が振り返っても、泣き顔を見られないように歯を食いしばって

笑ってたというのにね。

彼は私ほど本気で好きじゃなかったと今更気づいた。

それでも今も彼を好きな私がまだいる。

いつになったら? 彼の事を忘れられる日が来るのだろうか。

どこかでまた彼とヨリを戻せると期待している私が居るのだ。





・・・このままだと私はいつか狂気的になり、奥さんや子供から彼を奪う

日が来るのだろう。


“愛はいつか? 憎しみに変わる事を私は知っているから。”



最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] こじらせましたね…(^^;) これ、ダメ男くんなのに…
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