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一話 餌やり係を雇う事にしました

『みんなー! ご飯の時間だよー!!』


私の日課は起きたらモンスター達のモンスターフードを用意し、全員にあげる事から始まります。


『ガウガウ!』

『キュルルー!』

『え?キマくんもうご飯食べ終わったの? ワイバくんも!? もうちょっと味わって食べなさい!』


庭で飼っているキマイラとワイバーンは育ち盛りのようです。明らかに私よりもは大きいけど、まだまだ成長しそうです。


『キマくん。ワイバくん。ほら、ロクちゃんなんてゆっくり食べているでしょう? 少しは見習いなさい・・・』


振り向くと、ロック鳥のロクちゃんもご飯を食べ終わっていた。


『ククー!』


もっとくれと言っている。もう餌やりが大変!!!

私は部屋に戻り、カーバンクルのカルちゃんにもご飯をあげてから町に出掛けた。



私が所属しているギルドに行き、餌やりの依頼書を作ることにした。


『ふふっ、餌やりも大変そうね。マイちゃん』

『そうなのよー。キマイラ達ったら本当に育ち盛りで1人でやるのは大変なのー』

『まぁ、普通はあんなに大型のモンスターを飼ってる人はいないからね』

『ですよねー。それじゃあ、もし依頼が来たら後日連絡して頂戴』

『かしこまりました〜』


よし、これで餌やり係がいれば私のスローライフ計画は完璧だ。毎朝6時に起きるのは本当に大変。もっと寝たいからね!せっかくだし、このまま帰るのも勿体ないからショッピングでもしようかなー。


そんな能天気に町中を歩いていると、少女の叫び声が聴こえて来ました。何か慌ただしいわね。行ってみよう。

人集りを通ると、盗賊達が青いワンピースを着てる黄色のツインテール少女の髪を引っ張ってました。


『お金が払えないだあ!?』

『この家をどんだけお前の親がお金を借りて建てたと思ってるんだ!!』

『ごめんなさい・・・親が私を置いて出て行ったのでお金がないんです・・・』


なるほど。少しだけ状況がわかりました。

あの盗賊達からあの子の親がお金を借りて家を建て

住んでいたのは良いものの、お金を払えなくて娘を置いて出て行った感じなのね。


サイテーだな。おい。

そんな事を思っていると、盗賊達は卑劣な発言をしていた。


『お金がないなら自分の身体で払うしかないよな?』

『お前を売り飛ばしてやる!』

『いやっ、それだけは・・・』


少女が泣いていたので助けてあげる事にしました。


『盗賊どもその子を離してあげなさい!』


当然盗賊達がめっちゃ私を睨み、怒っていましたがある提案をしました。


『あなた達はお金をきちんと払ってくれたらいいのよね?』

『当たり前だろ?』

『でも、金貨100万も貸しがあるんだぜ? こいつが払える訳ないだろ』

『なら、私が少女を雇って働かせます。ちょうど私、餌やり係を探していたからちょうどいいです。毎日金貨を数枚あげるの予定なので、ニヶ月待ってくれれば全部返せると思います』


怒ってくるかなと思いきや、盗賊達は案外素直で『じゃあニヶ月だけ待ってやる』と言い、その場から離れました。


『あなた、大丈夫?』


私が少女に手を伸ばすと、立ち上がってお礼をしてくれました。


『た、助かりました。ありがとうございます!』

『いえいえー。あっそれよりも私、勝手にあなたを雇うって決めちゃったんだけど大丈夫?』

『えーと、餌やり係でしたか? 牧場とかにいる動物に餌をやったりするとかですよね? 私やります!! いえ、やらせてください!!』


その心意気だー! 牧場の動物ではないけど。

まぁ、やる事は同じなので、取り敢えず家まで来てもらった。



私は庭にいるモンスターを集め、ツインテールが似合う女の子、ルインちゃんを自己紹介してあげました。


『この子がこれから朝の時間帯、君達に餌やりをしてくれるルインちゃんよ!! 不審者じゃないから間違って食べないようにね!!』


『ガウー!(はーい!)』

『キュルー!(分かったー!)』

『クー!(よろしくねー!)』


ルインちゃんは目が出そうな程とても驚いていました。


『マイさん!? あなた何者なんですか!?』

『んー? 普通のビーストテイマーだよー』

『絶対に普通じゃない!!』

『こらからよろしくねー!』


これで朝の時間帯ゆっくり寝れます。良かった良かった。後は可愛いメイドさんがいれば完璧です。

気になって読んでくれた皆さん、ありがとうございます!


この作品はゆっくり投稿して書こうと思いますので、2話目も月曜日に投稿しようと思います。

よろしくお願いします。


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