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阿修羅様と光君  作者: 舞夢
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宴会のコーラス、華奈の歌?

「カニの身が、今まで食べたこともないような.・・・カニみたいでカニじゃないような味で、強いて言えば伊勢海老に近いような味」圭子


「ズワイガニやタラバガニとは比較にならないようなボリュームと弾力性だね、脚一本食べた時の満足さは、このカニが一番だなあ」美紀

 

「脚の部分も美味しいけれど、関節に近い部分やかにみその方が濃厚でクリーミーな味で美味しいなあ」美智子


「かにみそはカニ酢を使わなくて良いほど生臭くないね、本当に美味しい」春奈


「みそをカニ身につけて食べると美味しい、カニ身の持つ旨味がアップする」楓


「このカニ雑炊も最高だなあ、お刺身も美味しすぎる」華奈も大満足である。

ただ、料理はお刺身船盛と、高足カニだけではない。

様々な山海の珍味が並び、光も必死に食べている。


「デザートもあるからね、その分、考えて食べてね」

奈津美は、奈良町出身の巫女連中のあまりの食べっぷりに少し苦笑している。


「はい、ご心配なく」楓

「私も若いから全然平気」華奈

「大丈夫、最近やせたから」圭子

「御魚料理は、それほどカロリーはない」美智子

「そう言いながら、カニ雑炊二杯目だし」春奈

「美味しいものは、美味しいうちにね」美紀

結局、奈津美も驚くほどの食べっぷりである。


「デザートはビュッフェにしたよ」奈津美

頃合いを見計らって、デザートビュッフェが準備された。


和菓子、洋菓子、中華菓子、様々な菓子系のデザートや、苺、ミカン、キウイなどフルーツが山盛りである。


「奈津美さん、本当にありがとう」

圭子は、奈津美に頭を下げている。


「いやいや、こちらこそ。うれしくて仕方がない、毎年来てほしいの」

奈津美は圭子の肩を抱いた。

それを見守る、奈良の巫女連中も幸せそうな顔をしている。


「さて、たくさん食べたから、カロリーを消化しないと・・・」

光が、奈津美の肩をたたいた。

奈津美も、にっこりと笑う。


「え?ピアノ弾くの?」

ピアノのところに向かった光を見て、春奈が驚いている。

これほど積極的な光を見たことが無い。

いつもは、「せがまれて、やっと」ピアノを弾くのである。

そんな春奈に、少し微笑んだだけで、光はピアノを弾き出してしまう。


「でも、これって?聞いたことある」

まず、華奈が反応した。


光が弾き出したのは、学園の文化祭で演奏した「タキシードジャンクション」


「え?何?お母さんたち・・・」

楓は、目を丸くした。


光のピアノの周りに、圭子、美智子、美紀が「自然」に集まり、声を「ハモり」出したのである。

そのうえ、奈津美が、ソロの部分を歌い出している。


「うわーーー上手だあ・・・」春奈

「初めて聞いたけど、ハモりは完璧、こんなのあり?」楓

「私も入るかなあ」華奈


「それだけは、やめて・・・」

春奈は首を横に振った。

「華奈ちゃんは・・・歌だけはやめたほうがいい・・・」

楓も難しい顔になった。


結局、春奈と楓は、コーラスに参加した。

光がピアノを弾いて全員が歌を歌う宴会が深夜まで続いた。

ただ、華奈は「楽譜めくり」で、光の隣に座る以外はなかった。

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