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阿修羅様と光君  作者: 舞夢
192/419

第192話春奈と光、華奈の前世。校門前の異変!

「何かヨカラヌことでも?」

春奈は、本当に寝ている光を張り倒そうと思った。

何故か、ニンマリ顔の華奈が浮かんできた。


「いやーーー夫婦はすこぶる円満、愛情に満ち溢れた家庭ですな」

圭子は予想と違うことを言う。


「それで知らないほうがいいとは?」

春奈は、首をかしげた。


「ああ、とにかく子だくさん、本当に愛し合っていたのかな」圭子


「わっ・・・」

春奈の顔が赤くなった。


「でもね・・・男の子ばっかりの中に」

圭子は声を落した。

春奈は不安を覚えた。


「最後に、華奈ちゃんが生まれている」圭子


「えーーー華奈ちゃんが、私の娘?」

春奈は、本当にがっかりした。


「ああ、それだから、あの子は朝ごはん二回、食べるのかなあ」春奈

「まあ、華奈ちゃんの無理やりの個性も捨てがたいさ、美紀さんも言い過ぎ」圭子

「確かに華奈ちゃんが、無理やり音楽部に引っ張ったからってこともありますね」春奈

「華奈ちゃんは、女としての成熟は、まだまだだけど、とてつもない可能性がある」圭子


「そんなものですかねえ・・・」

春奈は、どう答えていいのかわからない。

「それでさ、光君の隣に座っている子の名前教えて、少し興味がある」

圭子にしては珍しいことを言った。


「ああ、由紀さんって名前です、特に普通の人です」

どうして圭子ほどの巫女が興味を持つのか、不思議である。

「ふーん・・・由紀さんね・・・」

圭子は、また呪文を唱え始めた。

春奈にとって、またドキドキ時間が始まる。


「うん、大丈夫さ、本当にしっかりとしている」

圭子の口から肯定的な言葉が帰って来た。

「確かに、しっかりとしています」みゆき

「それからねえ・・・あれ・・・あの子も何か、いやとんでもない力かな・・・」

圭子の声が震えた。


「え?それは?」春奈


「ああ、わかった、これは素晴らしい力さ、悪い力ではないから心配はない、それだから光君の隣にいるのかも」

圭子は、落ちついた声になった。

それで、春奈も落ち着いた。


「ああ、それからね、あなたのお母さんの美智子さんも、あなたに厳しすぎ」

「あまり味付けとか気にしなくていいよ、そこまで光君、気にしていないしさ」

圭子は、普通の声になった。


「あ、はい、ありがとうございます、圭子さんにはいつも、慰められて」春奈

「それでね、ここで何だけどさ、お願いがあるの」圭子

「え?何でしょうか?」

春奈も不思議である。


「あのね、神田に行ったら、欲しいものがあるの、後でファックスするからお願い」

圭子はまたしても春奈の考えを見抜いていた。


電話を切った即座にファックスが圭子から送られてきた。

「佃煮十種類・・・それも店指定か、食べ物ばかり・・・」

「あれ?神田祭りのTシャツだって・・・へえ・・・」

春奈は圭子の感性が好きになった。


「圭子さんが見通しの巫女とすると、私は何だろう」

「何の役割かなあ・・・」

「うーん・・・でもいいや、いろいろわかった」

圭子の慰めもあり、春奈はぐっすりと眠ることが出来た。




翌日も、「目覚まし娘」と、いつもの行程で三人揃っての登校となった。

いつもと異なるのは、光の放課後の予定である。

多少口を尖らせる華奈は、少しずつ光にすり寄っていく。


「もう、近づきすぎ」

時々春奈が注意するが、何も気にする様子がない。

華奈にとって、なんとなく光が離れていく不安が大きくなっている。

音楽部だけでなく、軽音楽部や合唱部にも顔を出すようになった光とは、出来る限り近くにいたいのである。


「しょうがないなあ・・・」

「なるべく歩くの邪魔しないようにね」

春奈は優しい性格である。

多少の攻防戦を華奈と行っているけれど、「大人としての分別」を見せなければならない。


ただ、「大人としての分別」も、学園の校門までであった。


三人が校門に入ると、光の表情が一変した。


校舎の入り口の前に学生や教員たちが集まっている。

中には泣き叫んでいる声も聞こえてくる。

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