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阿修羅様と光君  作者: 舞夢
168/419

第168話阿修羅の不機嫌、アイス二つにスプーン一本?

「まあ、それでも、無事おさまって・・・」

「金剛力士様まで出てきて・・・」

「どうなることやら・・・まあ、大丈夫か・・・」

圭子はブツブツいいながら、何故か楽しそうだ。


「このラムレーズン美味しいし」

「アラム語の呪文聞きたいなあ・・・」

「若返りの呪文あるといいなあ・・・楓より若返ったりして・・・」

圭子は不穏な状況下で、どうでもいいことを考えてる。



「ふん・・・」

大の字になって眠り呆ける光の枕元に阿修羅が立った。

少し機嫌が悪そうだ。


「まあ、そんなお顔をなさらずとも・・・」

地蔵の優しい声が聞こえて来た。


「あんな品が無いゴツイやり方で・・・」

阿修羅はどうにも機嫌が悪い。


「いや、この地蔵も、しつこく頼まれましてね」

地蔵も頭を掻いている。


「それにしても、まず小物をここにか・・・」

阿修羅は地蔵の顔を見た。


「そうですねえ・・・陰険な、様々な策を練る相手です」

「それに、鹿から手を付けるとは」

地蔵も、嫌な顔になる。


「この子の身体が持つかなあ・・・それが一番心配なのさ」阿修羅


「うん、それ故、まず栄養を強化です」地蔵


「やはりマリア様の巫女か」阿修羅


「はい、呪力も一際強い」地蔵


「この子には、あの子のほうがいいかなあ」阿修羅


「うーん・・・どうでしょうねえ・・・」地蔵


「ところで、今後、奈良には?」阿修羅


「はい、しっかりと結界を張りなおしました、もはや悪は入れません」地蔵


「少し緩めて、おびき寄せたのでは・・・」阿修羅


「さすが御見通しで」地蔵


「あの金剛力士の、ご機嫌取りかい?」阿修羅


「はい、それと阿修羅様の久しぶりの呪文聞きたくてね・・・まあ、さすがですな・・・」

「地蔵も見習わないと・・・」

「ただ、金剛力士まで鐘を鳴らして同時に消すなんて、後で彼らから文句が言われそうです」

地蔵の言葉で、阿修羅は笑っている。



翌朝になった。


「あれ・・・」


光は首をかしげている。

身体の下にあるはずのベッドがない。

どう動いてもフローリングの床のような気がする。

そのせいなのか、少し腰が痛い。

「どうしてかなあ・・・」

それでも、よろよろと立ち上がる。


「おい!寝坊助!」

まだしっかり目を開けられない光の耳に、楓の声が飛び込んできた。

ただ、楓の声が続かない。


「え?」

光はそれでも、ようやく声を出した。

まさに「亀」状態の、普段の光に戻っている。


「あのさ、一緒に朝の美味しいアイスを食べようと思ってさ」

「なかなか起きないから、ベッドから引きずりおろしたら、落ちたまま寝ているしさ」

「ほんとに、早く起きないと、光君の分まで食べちゃうぞ」

ようやく楓の言葉がつながった。

どうやらアイスを食べながらの、声掛けらしい。


「はぁ?」

その言葉でようやく光は目を開く。

そして、持ち前の不安定さから、ベッドに腰掛けてしまう。

そのまま、横になりたそうな様子である。


「ほらー・・・もう・・・」

「高校二年生でしょ?どうして、しゃんと出来ないの」

「春奈さんのお母さんと話をするんでしょ?」

「待っているって電話あったよ」

そう言いながら、楓は光の分のアイスを開けている。

スプーンも一つしかない。

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