鼻糞
一編
●鼻くそ色●
私の手中には今 ハナクソがある
ハナクソを鼻糞と書けば
まるで偉い文字のようだ
鼻くそと書けば
もうどこからどう観ても
鼻くそだ
とゆう訳である
今からコレを丸めよう
鼻くそを丸めよう
ぐにゃぐにゃとまるで粘土だな
ぐにゃぐにゃ ん 良いよ
緑色だが緑色では無いな
鼻くそ色としよう
さて丸めてみた ふむ
丸い 見事なり
どっからどう観ても丸い
見事だ
このシワが良いよ
うんうん
ぐにゃぐにゃ
鼻くそダンゴだな
目を瞑れば触感しか伝わらない
丸いがシワシワだ
さすがは鼻くそ
人間にしたならば
さぞかし頭が良いんだろう
そんなやつを指で丸めて
ぐにゃぐにゃと
ダンゴにしてみたのだ
さてと この人体鉱石を
床に弾いて捨ててみよう
ぺちん
床に弾いて捨ててみた
ふむふむ さすがは見事な丸い人
転がる転がる
さて どこかへ消えたあの
ばい菌ダンゴを汚く思った訳だが
だから飛ばした訳だが
どういうことだろうか
ここまで平気な顔をして
丸めていた私も
ここまで汚いと思ってきた訳だが
なぜかその実感が薄い
クソならば そう思うだろうな
あれは臭いから
あと耐久性が無いんだ
鼻くそは耐久性バツグンだ
丸められるものは
耐久性バツグンだ
そうだろう
割れたガラス
美しくない
クシャクシャのサランラップ
美しくない
ふむ つまりだ
あれは、