2.スマイルセールス
一編
●スマイルセールス●
世界こそが世界最高
ゆえに この空 鉛色
そして
夜こそ生きるヒカリだと
ワルなやつらに頼って 知った
ある日 仕事中に
ハデに転んで
運んでたミルクティー 自分に掛けたよ
観客席からは笑いの炎上
終わったあとに マスターに
「ウケが良いから次も転べ」言われたから
その次の日もまた転んでる
観客席からは笑いの炎上
ワタシも胸に潰されたモノ見て
恥じらい 笑う
ヒカリもワタシを照らして
笑っているよ
ツマラナいほどワンパターン
コレがワタシのワンパターン
新たなヒカリもワンパターン
だから
ブレイクするために昼休み
だけど
ソレだってすぐにワンパターン
◆◆◆◆◆◆◆
[常に笑うこと] それがオレの使命
アンタが転んで笑っているから
オレもアンタを笑ってる
笑えないけど 笑ってるんだ
世界こそ小さいからか
ヒカリがすぐに生まれてくる
そこに闇が無いと
生まれてこないモノだから
それを掴むために生きている
だから オレは
常に闇のなか
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となりで笑う アンタを見て
つい つられて笑ってしまう
いや もしかしたら
アンタの笑顔がキテレツだから
笑ってしまうのかも な
そして
そんなオレを見て
よこのヤツが笑う
あるいは
笑いの根元を見て
笑っているのかもしれないな
それか
オレと同じ理由で
笑っているのかもしれないな
まあ ナンにせよ
こんなくだらないモノ達が
世界を笑顔にしてきたんだ
感謝しないといけないな
偽りのマヌケに
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今日の売り物は[笑顔のタネ]
決まりだね