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電話とメール

二編

●メールごしに●


メールは便利なモノ

簡単に 相手に届く気持ち


メールは便利なモノ

簡単に 相手に届くウソ


メールは便利なモノ

簡単に 相手を慰められる


メールは便利なモノ

簡単に 思い出を保管できる


メールは便利なモノ

簡単に 思い出を捨てられる


メールは便利なモノ

簡単に やり取りができるモノ


相手の顔も知らずに



メールは必要なモノ?


メールはなくても生きていけるぜ?


じゃあ 要らないの?


分からない ケド


そこにしかない出会いもあるでしょ



メールは便利なモノ

簡単に 写真が送れるモノ

簡単に 写真が貰えるモノ


メールは便利なモノ

簡単に 喋れるトコロ


メールは便利なモノ

簡単に 出会いをくれる部屋


どんな出会いを生むのかは

分からないケド



●電話ごしに●


電話をダレかが掛けてきたんだ

「トゥルルルルルル」とベルが鳴るんだ

その音は 耳障りな音だけど

今はそれが聴きたくて 堪らない


受話器を取ると いつもキミからだ

キミの「ダレでしょう?」の問いが

いつも嬉しかったケド

それがバレるのは とても悔しくて

いつも「どうせオマエだろう?」て

どうでもいいような返事をしていたんだ

本当は嬉しくて堪らなかったのに

そんな返事ばかりをしていたんだ


もっと気の良い返事を

素直にしていれば良かったんだろうな…

今になって そう思うんだ

今なら電話を掛けられるのに

ボクから掛けても出てくれないね


近くにいられないから 電話があるのに

電話だからと 逃げていたんだ

久しぶりに逢ったキミは泣いていて

そのワケを知りたくて訊いたんだけれど

泣かせていたのは

電話ごしのボクだったんだね…


キズ付けた日々はもう 戻ってこないのに

正直に向き合うと決めたんだ

もう 掛かってこないハズのそれを

ずっとずっと待っているんだ

ベルが鳴って それがキミからで

キミがボクにあの問いをくれるなら

「オレの好きなひとだ」と答えるよ

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