ドリル
●ドリル●
私は回った。すると足元から『ぎゅるん』という音が鳴ったかと思うと、足元の土が一気にガリガリと削れた。大きな穴ができて、その真ん中に私がいた。私は感動した。私が回るだけで穴がアホみたいに掘れるのだ。だから私は地球に穴を掘ることにした。『ぎゅるん、ぎゅるん』倍回り。掘れる掘れる。土が、溶けかけたアイスクリームのように柔らかい。つーか白くてマジでアイスクリームみたいだ。あれ? つーか冷たくね? なんかおかしいぞ。あ。この土バニラシャーベットやん!
じゃあオレ、スプーンやん!
●ほりほり●
私はシャーベットを食べていた。
しかも溶けかけのヤツだ。
そのため、突き刺してもシャーベット事態が動いてしまい、私がしたいことができない。
私がしたいことは食べることではない。もっとアホ的なことだ。
シャーベットの真ん中に穴を掘りたいのだ。……理由?
理由なんて、そんなせこいものは持たない主義でね。
強いて言うならば、平らな世の中を変えてみたいと……そう思っただけだ。
しかしながら、残念なことに突き刺しても回ってしまう。クルクルクルクルシャーベット、クルクルクルクル回転シャーベット。
ならば私はこの、白い地面に手をつけよう!
とぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおう!
両手の親指で直接シャーベットを抑えた。固定完了。あっ。でも冷たい!
早く掘って彼女!
「はいはいはーい」
ガリガリガリガリガリガリガリガリ
うおおおおおおおおおおう。
なんというガリガリ感!
『ずぼっ』
「ああっ」
固定することに耐えきれず、親指もシャーベット穴を開けてしまった。