表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
288/300

かくれんぼ

●かくれんぼ●


彼女は横で泣いていた

幼い彼女にはみんなを見つけることは

難しくて

見つけられなかったら

誰と遊んだいるのかも忘れそうで

誰を探していいのかも見失って


だから必死になって探すのだろう

かくれんぼは孤独から解放されようと

必死になって必死になって

涙が出るのをこらえてから

初めて誰かのいる場所の

それも見つけて欲しいと

強く思っている場所が生まれるんだろう


少女は走り出した

私が握っていた手を強く強く振りながら、


「みぃーっけ」



●髪むしり●


クシャクシャと

鼻水を取ったティッシュを

丸めて、丸めて、クシャクシャに

そんな感じにクシャクシャに

髪をクシャクシャに

なるわけがないけどムチャクチャに


何本かの髪は抜け落ちた

ストレス与えて抜け落ちた

何本かの指は疲れ、抜け落ちた

ストレス発散にガムシャラにクシャクシャ

ストレス自分に与えてどうしたい?

気づいていながらかきむしれ


クシャクシャ、クシャクシャ、


クッシャクシャ。



●暗いヒト●


どうしてアナタは一人なの?


あなたはちゃんと聞いてくる

ニヤニヤじゃなくてニコニコと。


スミにいた私にニコニコと。


『どうしてアナタは一人なの?』


それはきっと、マジな疑問。


それはきっと、どうして誰にも話しかけないの? ていう疑問。


話しかけないの、ではなくて、

話しかけられないの

そして話しかけられないから


恥ずかしさをあなたは知らない

でも知らなくて当然だ

私がなにに対して恥ずかしくなるのか

実際のところ

私にも、よく分からないから


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ