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生ビール

●生ビール●


『びくんびくん、びくんびくん』


い、生きてる……


『びくんびくん、びくんびくん』


このビール生きてる!


「そりゃあそうだろうよ、ビールはビールでも、生ビールだぜ? 死んじまってたらシャレになんねーんだよ」

とオヤジは言った。


「へいオヤジ! 今日もオヤジの顔、活きがいいねぇ。食べちゃいたいくらいだよ」

客が来た。

オレの横に座った。


「よせやい、よせやい。おだてても、なんにも出りゃあしませんぜ?」

そう言いながら、顔を赤くしてニマニマしている。

可愛いなあ、オヤジは。

生ビールを飲み干して、ぼうっとオヤジを見つめながら、そう思った。


あー、

生ビールが喉元でうごめいている

ごろんごろんと。さすがはナマ。

ただなんとなく生きてたワケじゃないらしい


その生ビールを飲んで

やたら元気がでた


よし

オヤジに告白しよう!


「オヤジぃ!」

「へい!」

「好きだぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


オヤジは顔を真っ赤にした


オヤジこと尾宮ジー子(二十八歳、オンナ)は

猛烈にドキドキしていた

告白なんて何年ぶりやねん

何年ぶりやねんぶりぶりやねん


「俺もオヤジが大好きだぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


横のカキ食う客こと木下二世も大告白!


思わずオヤジこと尾宮ジー子(二十八歳、オンナ)は

頭のバーコードを

浮かせるほどに緊張した


ドキドキが止まらない!

生ビールごくごくごくごく!!


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