山と山下
●山●
山下は山の下を歩いていた
そうなのだ
山が空を飛んでいるのだ
山下は山の下から山のおしりを覗く
うおっ! 肛門が!
「やめてよ! やめてよ!!」
山がイヤがっている
しかし山下はやめない
なぜならヘンタイだから!
山下の背中から茶色のうんこみたいな形の翼が生えた
そして山の肛門にへばりつく山下
かすれた声で「よいではないか、よいではないか」という山下
「かんちょぉおおおおおおおおおう」
浣腸! 浣腸しまくる山下!
「あへあへあへあへあへあへあへあへ」
あへあへ言う山
山の顔もあへあへ顔だ
力を無くした山
浮力を無くし始めた
ああ、まずい、まずいぞ!
このままだと押しつぶされてしまう!
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
山が燃え盛りながら急降下!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
肛門の中に潜り込む山下!
地面に着地!
しかし潜っていたため無傷ですんだ
ああ、よかったよかった
しかし肛門が地面に着いたため出られない!
どうすればいいんだ!
『あきらめちゃダメ!』
そ、その声はニンジンさん!
私のおばあちゃんがだいぶ前に採った、
ニンジンさんじゃないか!
『そうだ、ニンジンさんだ。お前を助けてやろう』
何故ニンジンさんが俺を助けてくれるんですか?
『ふっ、私を喰ったキミが、こんな惨めな死はやめてほしいと……そう願っただけだ』
ニンジンさん……
『さぁ、いくぞ!
ニンジンパワー、注☆入☆』
「あーん、あん、あん」
山のおクチがパカパカ開いた
脱出!
「ありがとう、ニンジンさん!」
透けニンジンさんは照れくさそうに
を染めた頬