はんぶんこ
●はんぶんこ●
ケーキがあった
そう……私はケーキだ
机の上にあった
そして目の前に双子の女の子が一組いた
二人ともヨダレをたらしまくっている
私を見てヨダレをたらしているのだ
そう思うと私もコーフンする
ハアァアアア! ハアァアアア!
ハアァアアア! ハアァアアア!
レベルの高い息である
限界地点突破である
しかしこのままではマズい
なぜなら私は一人だけだ
つまり一方の女の子は食べられないということになる
そして女の子達もそれを理解しているのだ
だからヨダレを垂らしまくっているのだ
ヨダレ姿、超エロ可愛いいぃいいいいい
ハアァアアア! ハアァアアア!
ハアァアアア! ハアァアアア!
ああ、そうだ!
女の子達よ! 俺をはんぶんこにするのだ!
そうすれば二人とも私を食べられる
そして私は食べられる!
二人に一気に食べられる!!
そうなればもお、ハンパない!
とてつもなくぅ、ハンパない!
ハアァアアア! ハアァアアア!
ハアァアアア! ハアァアアア!
ハアァアアア! ハアァアアア!
ハアァアアア! ハアァアアア!
リアル3ピーである!
最低か!? 俺は最低か!?
だが一度きりの命なんだ
それくらい願ってもいいだろう?
さあ! 分けろ女の子!
「わー! ケーキだー!」
「ケーキだー!」
ああっ! 人数増えた!
しかも男の子達だ! 双子だ!
男? 男の子だと!?
ふざけるな! 私にそんな趣味は無い!
「よっしゃ! 分けようぜー!」
「分けようぜー!」
ああっ! しかしナイス提案!
包丁を片手に持つ男の子!
「おらぁあああああああああああん!」
ぱすん! ぱすん! ぱすん!
はんぶんこのはんぶんこのはんぶんこだ
マジカヨ5ピーカヨ!
夢のようだなぁ
でもそのウチの2ピーは男の子かぁ
ううん、ううん、微妙だなぁ
「ケーキうめー!」
「うめー!」