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五編

●ぬめり●


そのベトベトに触りたくないから

俺は今綺麗なものを磨いている

こっちのほうが綺麗だからだ

だってこっちのほうがラクじゃないか

人間は楽しく生きなきゃいけない

そういう掟が欲しい

そういう掟に

しがみつきたい



●ダブり●


かかかかかか


ここここここ


けけけけけけ


どれでも良いぞ


もう持ってるから



●指折る●


常に赤子のように閉じたままのその手を

そろそろ開いても良いと思っている

ずっと生きてゆけるなら

ずっと閉じたままでいたかったけど



●栗●


トゲトゲな理由

他人に刺さる為


硬いガードを持ってる理由

自分の姿を晒さない為


転がり落ちる理由

トゲトゲが前に進む為


途中で石にぶつかって死ぬ思いを

したかったよ


何も残っちゃいない


ただ転がり落ちて

木々の陰に隠れただけ


何も起こらず

何も起こさず

ただ転がり落ちて

木々の陰に隠れただけ



●尾●


尾の方をブンブンと振る


それだけで人は私を見てくれた


実際に見てくれた


だからそれだけで満足だ


構ってくれとは言えないだろ


そのあと何て言えばいい


いや、まず何も言えない俺は


口はあっても、するためだけで


別に話せるわけじゃあ無いから


何も意味は持たない


吠えると逆に遠退くだけだ


何もかんもが遠退くだけだ


何も分からないまま


何も分からなくて


ただただ噛み付くだけなんだ


そうゆう風になるだけだ


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