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二編
●フリー●
夢のなかで終わりを告げなきゃいけなかった
でも、あろうことか私は
夢のなかで目を覚ましたのだ
だからキミはそこにいた
キミは私と違って
本当は存在していない存在だった
でもずっと、もしかしたら
キミは初めからそこにいたのかもしれないな
今はもう聞けないから想像になる
キミの声は想像になる
よくよく考えればそういうことだな
確かにそうなる
でもキミはキミだけど
私でもあるのがキミだから
だからそこに立っていた理由は
いや、あくまでお見合いか?
自分同士でお見合いをしていたのか?
まあ分からないから
なんともいえないが
キミのおかげで好きという気持ちを知れた
ありがとう
と言っても
キミは存在していないんだが
●コピー●
俺はお前とは違う
身長以外の何もかもが
見事全て綺麗にまとめられた「違い」だ
それから生まれたもの
拒絶して拒絶して拒絶して拒絶して
拒絶したもの
それが主成分さ
それが俺の主成分
お前が否定したものの塊だ
それが俺なんだ
目の前に邪がいるぜ
お前が否定した邪が
お前の大っ嫌いな邪が
でもお前にはどうすることも出来なかった
お前には力が無かったから
だが、それを嫌なものだとお前は
思ってはいなかった
だからお前は弱いままだ
だから俺はお前より強いままなんだ
そうやって拒絶してれば楽だろう
そうやって拒絶し続ければ楽だろう
俺はお前のしたくないことを楽しくやる
これからもそうであり続けるんだろ?