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蜂蜜なのに
一編
●蜂蜜●
蜂蜜は甘くて好きではない
スッキリした甘さを彼は拒む
大事な栄養はバカみたいに入っているの
透き通った黄金の蜜
嫌いじゃあないが好きでも無い
彼は甘さを拒む
とても綺麗な匂いがした
マーガリンを足せば良い
辛さも加わり甘辛くなろうよ
辛いのは苦手なんだ
じゃあ何を食べるの
蜂蜜は美味しいと彼は言う
凄まじい程凄まじい程綺麗だ
ああ綺麗だ
マーガリンは清々しい程黄色い
蜂蜜はトロトロのトロピカルな蜜だ
たくさんの甘いを吸ったのだ
蜂蜜は奇妙なことに砂糖だって入っている
蜂蜜なのにビンのなか
使われてなんぼ
トロトロの蜂蜜だ
色んな花の話が混ざっている
綺麗な黄色の蜜だ
綺麗な黄色のマーガリンがある
この黄色と黄色は色が違う
何が起きているというのだ
透き通った黄金の蜜だ
なんて綺麗な色なんだ
蜂蜜はパンに付けても旨かろう
彼は甘さを拒むのだ
だがあそこの彼の大好物は砂糖だ
蜂蜜のなかに砂糖が沈んでいた
一体何が起きているというのだ
彼は甘さを拒むのだ
だがあそこの大好物は砂糖だ
蜂蜜のなかは透き通っていて
蜂蜜は綺麗なモノだ
蜂蜜に中味があれば凄いことだ
剥き出しのボディのハズなのに
中味があるのだ
だがあそこの彼の大好物はマーガリンだ
この前なんて水筒に入れていた
当然飲めなかった
マーガリンが少ししか出なかった
どっぽん
なんて素晴らしい音だ
彼は甘いモノと辛いモノを拒むのだ
なんてこったい
では何を食べるというのだ
この前彼はゴーヤを生でかじってた
トイレにこもって出てこない
大変なことに
引きこもりになってしまったらしい
なんてこったい
私はもう我慢など出来ぬというのに
蜂蜜は栄養満点なんて素晴らしいことだ
ああ早いとこ社会復帰してくれ
私は蜂蜜と一緒ならばドコへでも行ける
トロトロの蜂蜜なのだから
