サーモンフライ
一編
●サーモン●
もの凄い量のサーモンが降ってきた
空から
「ぅわ! ぅわぁ」
頭の上に降ってくる
もの凄い量だ
ピチッピチのサーモンだ
なんかもおビックリした
サーモンしゅごい
「ぅわ! ぅわぁ。墜ちる」
頭の上に降ってくる
もの凄い量のサーモンだ
しかも呼吸が荒い
「ハアハアハアハアハアハア」
しかもなんか体臭が凄い
「くっ。生臭い! 生臭いぃ!」
頭の上に降ってくる
もの凄い量のサーモンだ
脂もノリノリだ
とってもノリまくっている
頭の上に降ってくる
脂の雨あられだ
「あっつ。今日あっつ」
頭の上に降ってきたのは
もの凄い量のあぶりサーモンだ
「ゴハンと一緒に食べてね♪」
頭の上に降ってくるのは
どうやら普通の雨だ
と思っていたらイクラだった
「いぃぃやあああああああ! 墜ちるうぅぅぅぅぅぅぅ」
プチプチと音をたてる
口を開けるとちょっと幸せ気分だ
「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」
頭の上に降ってくるのは
どうやら普通の雨だ
手の上に落ちてくるのは
まごう事なき雨の粒である
と安心していたら
地面が二つに割れて
間からものすごい量のサーモンが
あぶりに出された状態でやってきた
「はぁい。ゴハンと一緒に食べてね♪」
頭の上に降ってくるのは
どうやら普通の雨だ
手の上に落ちてくるのは
まごう事なき雨の粒である
しばらくすると地面が割れて
間からものすごい量のサーモンが
あぶりに出された状態でやってきた
ということもなかったが
ただ地面から大量のサーモンの花が咲いていた
ピンクの綺麗な花だ
この雨はサーモンを祝福しているのかもしれない
私はしばらくしたらできるであろう実りを待つことにした