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眠り姫

二編

●眠り姫へ●


オレのとなりにいるキミは…なんか

いつも寝てる気がするな


オレのとなりで

すぅすぅと寝息をたてながら


オレの肩を 勝手にマクラにして寝てるな


最終的には そこからズレ落ちて

オレの太ももかふくらはぎのどちらかを マクラにしてるけど


そのときに 顔を動かしたり あくびをされたりすると

くすぐったいし キミのほっぺにキスしたくなるから


キミがオレの上で寝てるときは

だいたいキミのアタマを 少し 押さえてるんだ ごめんな

あくびは…根性で耐えるよ




キミがベッドで寝てるとき オレはちょっと寂しくなる

そんなとき オレが 今まで

キミを 束縛していたんじゃないか…って思ってしまう……

そんなとき 自分がすごく 怖くなる

自分がすごく イヤになる


でも


キミの寝顔が近くにないと

たまらなく 不安になるんだ


好きすぎるのが 病気なら

今のオレは 重病だよ


治せそうもない



●眠り姫は●


ボクは女の子だけど 自分のことをボクって言ってるんだ


ボクはよく キミの傍で寝てる

キミが傍にいると 安眠できるから

キミの意思は ムシしてる


肩を枕にしてるときは だいたい眠れないから

寝たふりをして わざと太もも辺りにアタマが落ちるようにしてるんだ

ボクがそこで寝てると キミが手をのせてくれるね

あったかくて 優しい

ボクにはそれが すごく気持ちがいいんだ




でも 


ときどき ベッドで寝たりもする

ときどき キミといると いつも以上に 

ドキドキしてしまうときがある


そんなときに キミの傍で寝ようとすると 心臓が壊れそうで 怖いから

ベッドで寝ることにしてるんだ


ボクは 安眠できるときに

キミの傍で寝ることにしてるから…







………………でも…ね



キミから…来てくれるなら…別だよ


ボクを…抱き枕に……してね

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