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死化粧

二編

●蓮●


気まぐれに白い花冷えに続く

気まぐれではなく白い支え

箱に閉じて目も開けずに

涙なく埋められていく


ひぐらしは鳴いた

其処にはいなくても鳴いていた


花の小皿が海に溺れる

ゆっくりゆっくり一輪の花

花びらが剥がれるように

日が既に沈んだ秋のこと


出がらしの肉体は沈んでいって

ドコまでも小さくなる


明日の夢を夢見る飛鳥

アレになれれば救いだろう


微かに笑った花びらは

ぬるま湯につかることを覚えた



●ゾンビパウダー●


今宵は中秋の名月です

妖光に満ちた満月です


田畑には青白い蛍の光が落ちている

コオロギのうめき声と

死骸に群がるカラス丸の衆


目玉を垂らした男達に頭を掴まれて

髪の毛が千切れるくらいに引きづられる


周りの人達も引きづられる


立つことはできない

足は無い


ズルズルズルズル


壊れた男達の言葉

ど〜するよ?

この人肉ど〜するよ?

ミンチにしましょう

そしてハンバーグにしよう

ヤバいヤバい

ヨダレが止まらない


壊れた男達の歓声

拍手喝采

パンパンパンパン!

パンパンパンパン!!



人肉解体作業は今

歓声とともに幕を開けた


うぉおおおおいぃいいいいぁああああああああああああああ!!!


ギーコギーコギーコギーコ


ぼたっぼたっぼたっぼたっ


ぁあああああああ


ギーコギーコギーコギーコ


ぼたっぼたっぼたっぼたっ


ぁあああああああ


オードブルに目玉を


野菜も残さず食べましょう


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