スランプ
三編
●眠気冷まし●
ベッドの中で眠気に押さえられて
ヒヤリと冷えた頭を振った
幸せな夢見は出来そうもない
出来の悪い悪夢が見れそうさ
疲れに疲れたカラダを休める時も捨てるくらいに
キザでクールな体温だ
一刻も早くに寝てたいぜ
それでも痛んだ目の裏はそれを全然に許さない
気付いていたんだろうよ
インターネットのし過ぎなんだ
命を削って掴んだ情報に
満足はできずに文句をたてる
ああしろ こうしろ
ふ〜ぃ
自分では書けない絵に
自分では書けない知識に
嫉妬嫉妬の雨あられ
パラパラと降ってくるのだ
食い入るように見つめるのだ
少しだけ微笑んで
再び布団の中へ転がり込んだ
ああ目が痛い
そんなバカな深夜何分かのコト
アウト
●あきにあきあき●
秋っていうんはね、
いろんなモンの色変わんねん
木とかね
赤くなんねん
しかもな
山とかもね
赤くなんねん!
しかもな
海とかもね
赤くなんねん!!
「へえ。」
…………………
「……………………」
………いや……ね? 海はね…
赤くなんないよね………?
「うん。」
…………………
「……………………」
●スランプ●
マズイよマズイよ
ギャグが出ないよ
まったく出ないよ
ああまったく
どうすれば良いんだ
どうすれば笑えるんだ
楽しみ方を教えてくれ
彼女よ
どうすれば笑ってくれる
分からないんだ
キミのツボを教えてくれ
一生懸命に突きまくるから
キミの笑顔
ちょ〜見たい
もう悶えるくらい