酸素対談
二編
●酸素対談●
酸素くん。酸素くん。
なんだい二酸化炭素ちゃん。
あたし、邪魔モノかなあ?
え。何を言うのさ、二酸化炭素ちゃん。
だって、あたしが要るから地球温暖化に繋がってくるんだよ。
う〜ん。まあ、確かにそうだね。
じゃあ、やっぱりあたし居ない方が良いよね。
え。いや、あの。あ、でもさ。
なあに?
ほら、木とかは二酸化炭素ちゃんを必要としてるよ!
そっかな?
そうだよ!
(小声→)それに僕も二酸化炭素ちゃんがいないと、さ、さ、寂しい、なんてぁぁぁぁ…
そっかぁ。…へへ、ありがとう。
う、うん。
それでもね、あたし、もうここに居れないよ。
…どうして。
ここにはもう、あたしを産みだす者がいないから。
…。
ホコリを無くせば、ゴミ屑も無くなる。
でも、
木は無いよ。木は死んだ。それに酸素くん、キミだって、もう、
あたしに食べられたんだよ?
●参考書●
とないへをあひぃ。ひひふふ。らめらってばあ。
…………はっ! ヤバい! また寝ておったよ私!
またかよ!
くっそお。恐るべしは参考書。眠気を誘いまくってやんぜ!
誘いまくってやんぜっ!
とりあえずブラックコーヒーでも呑もうかな!
呑もうかなっ!
『こぽぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ』
こぽぼぼぼぼっぼぼぼっごほっごほっ
ずず〜
『シャキーン!』
うわあ、お母さんが元気になった!
ふっふ〜ん。今なら参考書もチョロいぜ!
チョロいぜ!
よし、ガンバるぞ!
ガンバれよ!
『ぱらっ』
ぐぅ。
寝ちゃダメだよぉ。
『ゆさゆさっ』
起きなさい! お母さん!
『ゆさゆさっ!』
うぇ〜ん、ユキ〜。勘弁だってらよ〜。
(あーもぉ。かわいーなぁ、お母さんは)