答え合わせの詩
一編
●答え合わせの詩●
長く短い休みを終えて
書き溜めた詩も使い果たして
喜劇みたいに筆を走らせ
宿題の答え合わせをやっていく
書いたところは全部○だから
難しい問いには空白を入れる
宿題ってのはチームプレイだぜ
難しいトコは友達任せで
答えを真似して空白を入れる
キレイな答えを見つけても
ちゃんと解いたものかも判らない
つぶしてきたのは空欄だろう?
スッキリした気持ちになれないけれど
百点な答えを書いたとしても
モヤモヤなんて落ちてくれない
黒ずんできた下敷きとは
人が汗を流したようなものさ
再会することを恐れてまで
走りを辞めたワケはそこにあるのさ
厳しくみる必要は無いのに
ニセ真面目なアイツは書き直した
×を×だと付けられずに
不利益を求めて目を凝らして
必死に答えを合わせていくね
つまらない解答を求めすぎても
作った間違いには勝てやしないぜ
いい加減チープな落書きは辞めないか?
どうせ覚えるつもりも無いんだろ?
ハジケたシャープペンシルの芯だって
こんなところで折れちゃダメなんだから
肘を付けたまま頬を引っ張りながら
ダルそうにやってりゃ良いんじゃない?
好きな音楽を聴きながら
気でもごまかせれば良いんじゃない?
つまらないと思うから
つまらないのかな?
もう良く分からなくなっているんだよ
気づいたら皆が皆でダラけてる
宿題を机の片隅に置いておき
崩れた言葉で散らかしながら
やりすぎたゲームで技を決める