表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/300

二人旅

二編

●二人旅●


おっちゃんの名はファルコンだ

私の名前はというと山下だ

しかし今私は山よりも高い場所にいるから

山上と名乗りたいから名乗ろう

私の名前は山上だ

そしてその横にはファルコンという名のおっちゃんがいる

なんて格好良い名前なんだ

尊敬の念すらも抱けるよ

さて突然だが私たちは今空を飛んでいる

理由はバスに乗っていて

私がまだ見知らなかったファルコンと

喧嘩をしたときの名残からきている

その名残だけが翼も持たぬ私を

空の中で生かしてくれているのだ

しかしファルコンはというと翼を生やしている

大昔にオセロに負けたときに生えたらしい

しかしその翼も

だいぶ前の地球崩壊とともに消滅したらしいが

自分の身の危険を感じたから復活したのだろうか

不思議なことも世には起きるのだな

さてそんなファルコンと空を飛ぶ私はというと

別になんの取り柄も無いタダの女であるが

胸が大きいからか

それともバスの喧嘩での名残が切れかけているのか

少し浮力が落ちてきたような気がする

なぜなら先まで隣りにいたファルコンが

最早豆粒程に 否 蟻程のサイズにしか見えなくなっているからだ

さて冗談を言っている暇は無い

どこからどこまでが冗談か分からなくなる程に

さあ肩の荷も何も背負わずに

ただただ墜ちていこう

さあファルコン

さあさらば



●断片的短編詩集●


連なる三つの詩を

短編として残していこう

繋がることができても

できなくても

買い物と旅と日常を


ここに

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ