自分なりの静止画
二編
●自分●
ハロー ハロー
マイネーム・イズ・ヘドロ
産まれたときから汚物にまみれた者
この息を吐くたびに暑くなっていく
ああなんて迷惑な生き物なんだろう
暑い日の汗の量なんてハンパないよ
もうなんか水貯まり作っちゃうのよ
毎日のようにモノを破壊してるしさ
欲望の吐き出し方も知らないからか
いつも脳に爆弾を抱えてるようだね
いっそのこと爆発できたら楽かもね
周り巻き込む度胸は無いから無理か
アレに自分からは話しかけないのに
アレに話しかけられるの待っていて
それでも面倒だとも感じているのね
自分で望んでいるくせに生意気だね
自分はそんな奴だからは言い訳だよ
言い訳だけど本当の事なんだけどね
最後まで泥にまみれて足掻けばいい
●静止画●
特にやることが無いなら
何もするな
真昼の時にベッドの上に横たわる
呼吸無し
動作無し
何も見ない
瞼は閉じている
つまり「呼吸をしない」という行為をしており
つまり「動きを止める」という行為をしており
つまり「瞼を閉じる」という行為をしている
何もするな
何もするな
何もするな
何もするな
つまり「何もしない」には
「何かをしない」という行為をしなければならず
結論を言えば
「何もしない」は有り得ない
何もしないことは生き物にはできない
「何かをしないこと」が「何かをしている」
だから不可能なのだ
だから「何かをしない」には
生き物であることを捨てなければな
この話は分かりにくい
だが直さない
この話には続きがある
だが書かない
今の私は
「何もしない」中だから