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五話 魔力修行の一日目、簡単にはいかない模様

金曜日に投稿するの忘れてました。

基本月~金に投稿しようと思います。

PV1000越えました。感謝です。

「魔法の練習方法がわからないって・・・本当に?」


 お互いに動ける程度に痛みが引いてからそう問うと、ルティナは小さく体をビクリとさせ


「ごめんなさい」


 俺が怒ったように聞こえた、叱られると思ったのかもしれない。それにしても練習方法についての知識が無いだけかもしれない


「別に怒ってる訳じゃないから・・・魔法が使えるって言っていたよね。どんな風に使うんだ?」


「使えるのですが・・・それがどうなって使っているのか分からないのです。」


 そう言うとルティナは右手の人差し指を挙げ、小さな声で「『灯火<トーチ>』」と唱えた。

すると指の先に小さな火が産まれ、薄暗かった部屋の中が明るく照らされる。


「おお!」


「使えるのは周りを照らして、種火になる『灯火<トーチ>』だけです。本当なら魔法は多くの種類があるのですが、これしか覚えさせてもらっていません。」


 人差し指の火がスッと消える。ルティナは申し訳なさそうな顔をしているが、俺は火が発生するのに理屈はあるだろうが、日本、いや地球では一生見ることが出来なかったであろう魔法を実際に見てテンションが上がってしまっている。


「そんなことないぞ!魔法が使えるなんてすごいなルティナは。なあもう一回使ってくれないか?」


 ルテイナは褒められるとは思ってなかったのか一瞬目を開かせたがすぐに戻り、


「分かりました。『灯火<トーチ>』」


 その後、俺の気が済むまで魔法をルティナに見せてもらい、自分も魔法を唱えてみたが一切発動せず時間が経ち、昨日拾った木の実を昼食に食べている。


「・・・体大丈夫か?沢山つかわせたったけどさ」


珍しかったからとはいえ何度も魔法を使わせたのはどうかと思い、今更ながら聞いてみる。


「大丈夫です。あれはほんの少ししか魔力を使わないものですので。」


 そういうと一口で食べれる大きさだが、リンゴのような赤い木のみを口に入れる。


「そっか、良かった。・・・魔力か、魔法を使ってる時、魔力ってどうなってるかわかるか?」


「んぐんぐ・・・ぷはぁ。分かりません。魔法を使ったら減るとしか。」


「魔力を意識しながら使ってみてくれるか?何かわかるかもしれないし。」


「はい。『灯火<トーチ>』」


「食後で良かったんだけど。」


 聞いてすぐ、目を閉じてルティナは魔法を唱えた。

 しばらく目を閉じ、集中していたが、目を開けると同時に火を消して口を開く。


「魔法を唱えると体の中に溜まってるものが指まで流れていって、指の先から外に出て、火のあるところ

ろに集まっているのが分かりました。」


「・・・そっか、ありがとうルティナ。俺の言い方が悪かったからだけど、食事中に他のことをするのはマナー違反になるから気を付けてね。」


「わかりました。」


 ご飯も食べ終わり、食料に余裕があり、敵が現れない現状、無理して周りを探索するより、戦力強化になるかもしれない魔法に力を入れることにする。なんて言い訳しているが魔法を早く使えるようになりたいだけであるが・・・


「ではこれから魔法についての考察をしたいと思います。」


「はい。」


「現状分かってる事を整理しよう。一つ、魔法の使用方法について、魔法を使う時に唱えている文言だけで魔法は発動しない。」


「私が唱えると発動しましたが、隼人様が唱えても何も起きませんでした。」


「二つ、魔力と思われるものは体の中にあること。」


「心臓の少し下辺りに溜まっているのを感じます。」


「三つ、魔法を使うと魔力が発動する場所に移動して、外に出て、集まって変化する。ってこと位かな?」


「変化するのが集まってからなのかどうか、あまり自信がありません。体の外にでた魔力はあまり感じる事が出来なかったので・・・」


「まあそこらへんは自分たちで何とかするしかないね・・・まあ分かってるのはこれぐらいか」


「これだけで大丈夫ですか?」


「なに大丈夫だ。魔力が体内にあって、それが外に出て変化するってのが分かっていればいい。それなら修行で体内の魔力を操作できるようにすれば魔法を使えるようになるかもしれないってことだからな。(小説なら魔力を体内に巡らせるようにすれば身体能力が上がったりするしね)」


 流石にそんな都合のいいことは起こらないだろうが、魔力を操作できるようになれば魔法を使える可能性が高まるのは間違いないだろうし、考えてもみなかった効果が見込めるかもしれないしな。


「魔力の操作ですか・・・どのように修行するんですか?」


「ん~、座禅で集中して魔力を感じて動かすように意識する・・・かな。まあ手探りでやっていけばいつかできるだろう。他に強くなる方法は思いつかないし、出来なきゃ生きてここから出る事なんて出来ないだろうな。最低でも魔物から逃げれるだけの能力を手に入れなきゃいけないからな。」


「食料はたくさん落ちてる、水も十分、生きていくだけなら長い間ここに居れるだろうから気長にやろう。じゃあさっそくやるか」


 石造りの召喚部屋で座禅を組んで魔力があるという場所を意識しながら目を閉じる。ルティナも同じように座禅を組んで目を閉じる。


 魔力は簡単に感じることが出来た。魔力があると言う場所に意識を向ければ、水で出来た球体のようなものがあるのが分かった。次にそれを動かそうとするがそれは全く動かない。雲をつかむようなものでなく、とてつもなく重たい泥水に手を突っ込んでいるようだった。


 一向に魔力を動かせず、気づけば体に寒気を感じ目を開けると、着ていた服が汗でびっしょりと濡れていた。それに全身に倦怠感を感じた。どうやらこの修行は体力を大量に使うらしい。原因は分からないが・・・


 ふとルティナを見てみると、俺と同じく全身に汗をかいていた。服はぴっちりと肌に張り付き、白色の部分は肌色が見える。特に胸の部分は強調するように白で構成されているため肌色になっている。大事な先っぽが見えてしまっており、頬に朱がさして扇情的に見える。

 そのまま見続けることなんて出来ず、外に水分補給をしに出た。

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