三話 色々あって疲れました。ただ、今幸せです
エロ回
書きたい気持ちと技量が釣り合わないのが辛い
日が山に隠れ、空が赤く染まった頃、長き戦闘の末俺たちは強敵の打倒に成功した。
「つ、かれた~」
俺たちは隅々まで水拭き、乾拭きをした部屋に揃って寝転んでいる。
ルティナは頬は赤く汗だくになり、息を荒くし喋る事すら出来ないように感じる。
家具は無く、床と壁を拭くだけですぐ終わると思っていたが、あまりの埃の量に少し拭くだけでぼろ布を洗わないといけなくなり、埃を取り除いた後もカビがいたるところに発生しており取り除くのに時間が取られ、腕どころか全身の筋肉を酷使し動くことが億劫になる。
しかし、眠る前に全身の汗を拭くぐらいはしなくては風邪をひいてしまうだろう。何よりルティナがひいてしまうといけない。
俺は動かすことすら億劫な体を起こし、
「ルティナ・・・眠ってないか?」
「・・・起きてます」
「体起こせるか?風邪ひくといけないから体拭かないと」
ルティナは何度か身じろぎをしたが、体を起こすことは出来ないようだ。
「起きれません。体に力が入りません。さっきまで動けてたのになんですかこれは」
体が自由に動かないことに焦っているようだ、困惑と不安でいっぱいになっている。
今日見た表情の中で一番分かりやすかった。
「ごめん、働かせすぎた。
ルティナはここで休んでて、水汲んでくるよ。」
「・・・わかりました」
汚れた水を取り替えるために何往復もした湖まで歩き、綺麗な水と出来るだけ汚れを落としたぼろ布を持って戻ったが、ルティナは部屋を出た時と同じ場所で寝転がったままだった。
「・・・戻ったぞ」
「お帰りなさいませ。」
「水汲んできた、これで体拭いてくれ。俺は外にいるからさ」
水の入った鍋と布をルティナの傍に置き、外に出るために移動しようとすると
「待ってください」
「なんだルティナ?」
「腕が上がりません。服を脱がせてください。」
「・・・ふぁ!?」
一体何を言っているのだろうかこの子は、服を脱がせと?いやいや
予想外の言葉に固まっているとルティナはゆっくりとだが上半身を起こし、何の感情も浮かんでいない顔をこちらに向ける。
「服を脱がせてください。」
「・・・二度言わなくても」
「大事な事なので二度言いました。とあなたのいた世界では言うのでしたっけ?」
「神?はどうでもいいこと覚えさせなくても・・・服脱がせなきゃダメ?」
「自分では脱げません」
ここで押し問答をしてもルティナの意思は変わることは無いっぽいし、俺の意思が変に固まってしまっても仕方ないので脱がせることにした。
服は中世とか未来的なものでなく俺のいた世界のシャツととても似ていたため脱がせる方法が分からないってことは無いだろう。しかし、女の子の服を脱がせるってだけでも難易度が高いのに、ボタンが前にあるため必然的に小さな体とはアンバランスな大きな胸部装甲と接触することになる。
(相手は子供・・・子供を脱がせるだけだから大丈夫・・・指が沈む、このまま思いっきり・・・いや!駄目!・・・子供・・・ルティナは子供・・・)
目を閉じ、自分の思考に没頭することで現実逃避をすることで、ルティナの指を少し押すだけで沈んでいく柔らかいだけでなく、押し返してくるしっかりと弾力のある胸を意識しないようボタンを外し終える。
「ボタン脱がし終えたけど自分で脱げるか?」
絹ずれする音が聴覚を刺激し、否応なく想像力を刈り立たせられるが出来ればこれで離れられれば
「脱げません」
無慈悲な言葉で俺の未来は決定された。
目を開けると大事な部分はなんとか服で見えないが、着崩れし見事な肌色の北半球と南半球をのぞかせたルティナが
もうエロい。子供とか関係なく、僅かに赤くなった肌に玉になった汗が谷間に吸い込まれる様は視線を固定させる。
「どうかしました?」
「・・・いや!なんでもない!」
しっかりしろ俺!脱がせたら終わりなんだ何も考え・ず・・・
「ルティナ・・・ブラは?」
「ブラジャーはこの世界では少数派のため着けなかったよとのことです。」
いや結局は脱がせることになったんだから今はいい方向に転んだと思っておこう。
・・・これからのことは考えないでおこう
「・・・服脱がせるから背中の方に回るぞ」
服を脱がせるだけなら背中からでも出来るし、そっちの方が精神的にマシだ
ルティナの髪から漂ってくる甘い匂いにクラクラしながらも理性を保ったまま脱がし終えたことに達成感を感じ、俺はこの部屋からさっさと出ていこう。
「腕が上がらないので体が拭けません。なので拭いてください。」
「いやいや、拭かないよ!?」
「しかしそれでは汗を取り除くことが出来ません。」
「・・・前は自分で拭けるよね?」
何度かの押し問答によりなんとか前は自分で拭いてもらった。
胸を拭くのが大変と言われたが流石に勘弁していただいた。
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ルティナを拭いた後、俺の上着を敷布団にしてルティナを寝転がせ、日本では見れなかった夜空に輝く満点の星空に感激しながら体を拭き、部屋の中で寝る準備をした。
「床が石だから痛いだろうけど、我慢してくれ」
石畳の冷たさを感じながらもただの学生では感じることは無かった一日の疲れから睡魔が襲ってき、そのまま身をゆだね眠りについた。